「ジョジョ」集大成の原画展 荒木飛呂彦氏「光栄」 等身大描き下ろし

[ 2018年6月21日 16:57 ]

キービジュアルをお披露目する漫画家の荒木飛呂彦氏(右が東京会場:空条承太郎・左が大阪会場:ディオ)
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 人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」で知られる漫画家の荒木飛呂彦氏(58)の原画展「荒木飛呂彦原画展 JOJO冒険の波紋」が東京・六本木の国立新美術館で8月24日より開催されることになり、21日、同美術館で記者発表会が行われた。

 今回の原画展は昨年「ジョジョの奇妙な冒険」生誕30周年を迎えた作品の集大成となるもので、国立新美術館で開催される漫画家の個展としては手塚治虫氏以来28年ぶり2人目。展覧会は豊富な肉筆原画はもちろん、さまざまな技術を駆使した「ジョジョ」史上最大の規模の展示が実施される、これまでにないスケールで作品の世界観を体感できる「ジョジョ」の祭典となる。

 荒木氏は「漫画界に感謝したい。手塚先生をはじめ、先輩方の助言や作品がなければ、『ジョジョの奇妙な冒険』という作品は影も形もなかったと思います。また、私より年齢をしたの漫画が盛り上げてくれているので、国立新美術館での開催があると思う」と周囲に感謝。「『ジョジョの奇妙な冒険』が連載開始してから30周年で集大成です。この国立新美術館という場所で開催できることを誠に光栄に思います。漫画を国の文化としてお役に立てるなら物凄く嬉しいと思います」と喜んだ。

 会場限定で披露される完全描き下ろしの約2メートルもの等身大キャラクターが12枚展示される。荒木氏は「出来上がったりばっかりで、見せられないのがちょっと」と苦笑しつつ、「キャクターが実物大なので、同じ場所に存在しているようにという目的で描いたんですけど、ぜひお楽しみに」とPRした。

 会場では、荒木氏も参加した音声ガイドも。原作者自らが作品について語るというファンには嬉しいサービスとなるが、荒木氏は「すみません。自分の作品についてしゃべっちゃって、でしゃばってなければいいかなと」と恐縮しきりだった。東京、大阪2会場の描き下ろしの原画展のキービジュジュアルも公開。東京は空条承太郎、大阪はディオといった人気キャラクターをそれぞれ描いており、「相対する最強の2人。神格化されているキャラクターとして2枚組で描きました」と話した。

 東京会場は10月1日まで。大阪会場は大阪文化館・天保山にて11月25日から来年1月14日まで開催される。会場では「ジョジョの奇妙な冒険黄金の風」のテレビアニメが10月より放送されることも発表された。第4部から2年後のイタリアを舞台にしたシリーズ第5部。放送に先駆け、日本、フランス、アメリカの世界3カ国でプレミアイベントも開催される。

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2018年6月21日のニュース