羽生竜王 藤井六段と次はタイトル戦?「そこに私がいるかどうかが問題」

[ 2018年2月18日 05:30 ]

朝日杯オープン戦 ( 2018年2月17日 )

藤井五段に敗れ、悔しそうな表情で対局を振り返る羽生竜王
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 羽生は何度も顔をしかめ、頭をかき、盤上をにらみつけた。「終盤の入り口から少しずつ苦しい感じになり、追いつくのは難しいかなという感じだった」。ファンが直接観戦する公開対局とあり、最後は詰みが分かりやすい形まで指し続けたが、数手前にはすでに敗戦を覚悟していた。

 じわじわと劣勢に追い込まれた。今大会の後手番で採用した振り飛車ではなく、相居飛車を選択。中盤で藤井が先に時間を使い果たしたが「非常にしっかりとした落ち着いた指し回しで、安定感を感じた。秒読みで時間が短い中でも冷静に一手一手を指していた」と振り返った。

 終局後、藤井の能力について問われると「形の認識度の高さ」と表現。「この形はいいとかダメだとか、パターン認識という能力が高いのではないか」と分析した。さらにこの1年間で「さまざまな局面への対応力が上がっている」と成長を感じ取ったことも明かした。

 永世7冠の達成で国民栄誉賞を受賞した。受賞後初の公式戦では敗れたが、将棋界の第一人者としての立場は不動。今後も若手の挑戦を受ける形が続く。「若い世代が力強く台頭してきていると感じる。自分なりにまた一生懸命頑張って対抗していきたい」。その先に、前人未到の獲得タイトル通算100期が待っている。

 歴史的対決の初戦は譲ったが、第一線にいる限り対戦の機会は何度もやってくる。次はタイトル戦の舞台でとの期待も高い。「藤井さんは必ずタイトル戦の舞台に間違いなく立つ。そこに私がいるかどうかが問題」と笑った。

 ▼朝日杯 正式名称は「朝日杯将棋オープン戦」。07年度にスタートし、今回が第11回の一般棋戦。全プロ棋士とアマ10人、女流棋士3人が参加し、1次、2次予選の通過者とシード棋士の計16人で本戦トーナメントを戦う。持ち時間は各40分、切れたら1手1分。今期の優勝賞金は750万円。最多優勝は羽生竜王の5度。

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