平岡祐太、ドラマ「不能犯」で“ちょっと怪しい”高校教師熱演

[ 2017年12月29日 00:00 ]

ドラマ「不能犯」に出演する俳優の平岡祐太(C)宮月新・神崎裕也/集英社2018「不能犯」製作委員会(C)2017dTV
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 俳優の平岡祐太(33)が、松坂桃李(29)主演のdTVオリジナルドラマ「不能犯」(22日配信開始)第3、4話で正義感の強い高校教師を演じる。女子高生殺人事件がきっかけで悲惨な運命に翻弄される役柄を好演。平岡は内藤瑛亮監督(34)とともにインタビューに応じ、作品への思いを語った。

 漫画誌「グランドジャンプ」(集英社)で連載中の同名漫画(原作宮月新、作画神崎裕也)が原作。ドラマでは作品内の衝撃エピソードを完全映像化。松坂が「思い込み」や「マインドコントロール」で人を殺してしまう“立証不可能な犯罪”を犯すダークヒーロー宇相吹正を演じる。

 正義感の強い高校教師、安藤貴哉(平岡)はクールなルックスと優しい気遣いで生徒に人気があり、生徒には正しい道を歩んでほしいと願っていた。そんなある日、元教え子だった千野智美(伊藤優衣)が殺害されたと一報が入る。親友だった智美を殺された女子生徒の今井春香(萩原みのり)は、ある行動から安藤があやしいと睨んでいたが、事態は思わぬ展開に発展する…。

――初めて出演された内藤監督作品はいかがでしたか?

平岡「僕は撮影初日が出演回の最後のシーンだったんです。ですから初日は何を撮っているのか全然わからなかった。内藤監督は感性で作品を撮る人なのかなって感じましたね(笑)。日が暮れそうになってスタッフが焦ってるのに、監督だけ“何撮ろうっかなー”って楽しそうにマイペースな感じで(笑)。こだわりが強いんだなって思いました」

内藤「内心は焦っていたつもりなんですけどね(笑)」

平岡「スタンガンとか血が出たりとかグロテスクなシーンの時に、監督は一番輝いていて、そういうのが好きなんだなーって思いましたね」

内藤「確かに楽しかったのですが、初日がクライマックスでしたし、スタッフたちともそこからガチッと組み始めたので、そこはハードでした」

――今回は教師役を演じています。役の話がきたとき、最初はどう思いましたか?

平岡「今回はサスペンス要素もある作品なので、僕の演じる先生はちょっと怪しいんですよ。でも僕は先生役をずっとやってみたかったので、役どころの肝である、正義感のようなものだけはブレずにやろうと思いましたね。本当は女子高で人気の先生をやってみたかったんですけど(笑)」

――苦労した点を教えてください。

平岡「普段女子高生と接する機会ってあまりないので、接し方というか“普段から接しているような距離感ってどんな風に表現すればいいんだろう?”と悩みました」

内藤「平岡さんが演じた安藤先生は“正しさに取りつかれた人”というか、言ってることは正論だけど、行き過ぎてる面がある人物。女子高生のキャラクターの方がダメな部分もあるんですけど、逆に共感できるところは多いと思うんです。安藤先生は重要なキャラクターで、映画版にも繋がっていく存在かなって思いますね」

――今年はどんな1年でしたか?

平岡「すごく地道にいろいろなことを勉強し直す機会が多かった1年でしたね。一つ一つの仕事に時間をかけられたし、休みも多かったのですが、来年は休みもいらないくらい活動的にいきたいですね」

――視聴者にメッセージをお願いします。

平岡「一連の事件の犯人は誰なのかという要素もありつつ、様々な場面で宇相吹との心理戦のような緊張感もあり、そこが見どころですね。2月公開映画の前夜祭のような気分でこの作品を見ていただくのも良いと思います」

内藤「ドラマ版の方はオムニバスなので、一人一人の人間ドラマが映画版よりも入っていきやすいかなと思います。また、平岡さんが落下しながら“あるもの”を発見するシーンがあるのですが、落下中に凄く絶妙なタイミングでリアクションをしてくれていてお気に入りです(笑)」

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