藤井四段 今年ラスト白星締め、来年へ「一歩一歩成長できる年になれば」

[ 2017年12月28日 23:03 ]

王座戦一次予選で豊川孝弘七段との対局に挑んだ藤井聡太四段
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 将棋の中学生棋士、藤井聡太四段(15)が28日、大阪市内の関西将棋会館で指された王座戦一次予選で豊川孝弘七段(50)を109手で下し、列島を熱狂させた今年1年の最終対局を白星で終えた。

 歴代最多の29連勝を記録するなど“藤井フィーバー”を巻き起こした365日を締めくくる一局。「技術的なことでいえば、以前より視野を広げ、好手を拾えている」と成長を実感していることを終局後に明かしたが、この日の対局でも証明。いい意味で若者らしくない慎重な指し回しでじわじわリードを奪い、終盤は残り時間の多さも生かして粘る豊川を難なく押し切った。

 これで公式戦通算成績は55勝10敗(未放映のテレビ対局を除く)。今年度の対局数、勝数、勝率、連勝のいずれも1位で年を越すことも確定し、勢いに陰りはない。残念ながら8冠で中学生タイトルホルダーとなる夢こそついえたが、さらに強さに磨きをかけ、近い将来、手にする夢にぶれはない。来年1年の抱負を聞かれると「今年の経験を生かして一歩一歩成長できる年になれば」と力を込めた。

 来年は1月6日、昨年10月に一緒にプロになった同期の大橋貴洸四段(25)と王位戦予選で初戦を迎える。

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2017年12月28日のニュース