柳家花緑「発達障害」告白のワケ「思い方によって生き方が変わる」

[ 2017年9月5日 10:57 ]

落語家の柳家花緑
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 落語家の柳家花緑(46)が5日、フジテレビ「ノンストップ!」(月〜金曜前9・50)にVTR出演。著書「花緑の幸せ入門 『笑う門には福来たる』のか?」(竹書房)で、自身が発達障害だったことを告白した理由を明かした。

 先月4日発売の自著で、発達障害に触れているが「自己紹介できていないのは不十分。もっと自分のことを書かせてもらいたいと思った」と初告白に至った経緯を説明。花緑によると、障害があると知ったのは4年前。出演したテレビ番組で「小、中学生の時の通信簿は1と2ばかり」と話したところ、視聴者から「うちの息子と一緒で発達障害、学習障害ですね」とメールが届いたという。

 「先生に注意されても、おしゃべりが止まらない」といった多弁なところや、授業中に歩き回る多動性の傾向など思い当たる節があり、医師の検査を受けたところ「発達障害」と診断された。

 緊張すると簡単な漢字が書けなくなることも分かり「自分はダメなんだ」と苦しんだ日々もあったという。それでも「病気を知ることができてよかった。知ることによって、劣等感や人より遅れているという気持ちがなくなった」と花緑。できないことで後ろ向きだったが、障害を知ることで気持ちが前向きになったと話す。

 「障害であることにデメリットもあるけれど、反面いいこともいろいろある。落語って商売は多弁が生きている。障害はデメリットではなく、いい部分、突出した部分で自分が落語家っていう商売ができる」と花緑。その上で「自分の思い方によってレッテルはいいようにも張れる。思い方によって、生き方が変わるんじゃないだろうかな」。悩んでいるだけなく、自身の突出した良い部分を生かすべきではないかと説いていた。

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2017年9月5日のニュース