「ひよっこ」磯村勇斗「行けよヒデ!」みね子と恋仲に?“戦隊つながり”刺激も

[ 2017年8月19日 08:15 ]

「ひよっこ」で“ヒデ”こと前田秀俊を演じる磯村勇斗(C)NHK
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 NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」で、赤坂の洋食店「すずふり亭」の見習いコックとして働く“ヒデ”こと、前田秀俊役を好演中の俳優・磯村勇斗(24)。劇中では、一人前の料理人を目指す真面目な好青年として描かれ、終盤に向け、ヒロインの谷田部みね子(有村架純)との恋愛模様を期待する声も高まっている。「憧れだった」という朝ドラ出演。現場では勉強を重ねながら、刺激を受ける日々だ。

 職場の同僚であるみね子について「人を引き付ける力のある女性で、そういう心が清らかな部分は素敵だと思います」。その魅力を語り、「ヒデ役をやっていて、将来近い存在になりたいという希望はあります」とも打ち明ける。しかし実際には、大学生の島谷純一郎(竹内涼真)との交際を応援し、その島谷との切ない別れを迎えた時も、ずっと見守る役どころ。「ヒデはみね子を100%好きなんですよ。自分のものにしたい気持ちがあるのに、ストレートに思いを告げられない。もう“行けよ、ヒデ!”って思うことも…」。演じながら、もどかしさも感じたという。

 ただ、そんな不器用な部分も理解できるとも。「僕も奥手なんです。好きな子がいても自分からアプローチできないタイプなので」。みね子を見守りながら少しずつジャブを打ち続けるシャイなヒデの姿にいとしさも感じているようだ。

 朝ドラは「憧れの舞台だった」と話す。役者を目指しながらもデビューの機会がなかった10代のころ。同年代の若手俳優が朝ドラで生き生きと演じる姿に嫉妬し、そこから挑戦する意識が芽生えたという。努力の日々は、自分の店を持つことを目標に修行に励むヒデの姿と同じ。だからこそ、今回の出演が決まった時には、役作りにも妥協したくはなかった。クランクインの3カ前から料理指導を受け、毎日2時間包丁を研いでピカピカにし、キャベツ3玉の千切りなどを課してヒデを作り上げた。

 夢にまでみた舞台だが、もちろん楽しいだけではない。すずふり亭メンバーの宮本信子(72)や佐々木蔵之介(49)など大物実力者を前に「自分の未熟さや、演技の浅さを痛感」。それでもいろいろな角度から台本を読み取る姿勢や、力を抜く芝居など、生きた教材から得るものも多く、また、同世代の有村からはスイッチのオンとオフの切り替えの早さや集中力を学んでいるという。

 今作はくしくもヒロインの周りに「仮面ライダーネクロム」の磯村、「仮面ライダードライブ」の竹内、「キョウリュウジャー」の竜星涼(警察官・綿引役)と、特撮ドラマ出身者が集結。戦隊出身者が同じ現場にいることで大きな刺激も受けた。共演シーンの多かった竹内とは変身ポーズをして場を盛り上げたりしたことも。「心の支えというのもありますし、お互い頑張らねばという気持ちもある。朝ドラの場に立っているんだという思いもお互い感じ合うので、身が引き締まるというか、緊張感も持って臨むことができました」

 父の実(沢村一樹)を無事に奥茨城に送り届け、帰京したみね子。視聴者の多くが「次はみね子が幸せになる番」と期待を寄せており、終盤に向けヒデとのシーンも気になるところだ。「最終話まで内容を知らないので、どうなるかは分からないのですが」と前置きし、その上で「この先にみね子を支えて男らしい一面を見せるところもあるので、そこからみね子との距離感がどうなるのか。緊張感もあります。ご注目ください」。胸がキュンキュンする朝がまた続きそうな予感――。

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