霜降り明星が優勝 556組の頂点に「第38回ABCお笑いグランプリ」

[ 2017年7月9日 17:50 ]

「第38回ABCお笑いグランプリ」で優勝した「霜降り明星」のせいや(左)と粗品
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 ダウンタウン、ナインティナインらを輩出した若手お笑いの登竜門、ABCテレビ「第38回ABCお笑いグランプリ」が9日、大阪朝日放送で行われ、霜降り明星がファイナルステージでマルセイユ、ロングコートダディを破り、優勝。エントリー556組の頂点に立ち、賞金100万円を手にした。

 霜降り明星は13年1月にコンビ結成し、賞レースでの初の決勝進出で初優勝。優勝決定の瞬間から粗品(24)、せいや(24)の2人は号泣。「コンビを組んでよかった」と声を震わせた。

 粗品は高校時代から「R―1」で準決勝の常連となり、MBSテレビ「オールザッツ漫才」で優勝するなど、ピン芸人として将来を嘱望されていた。高校3年時にそれぞれ違うコンビで出場した「ハイスクール漫才」の大阪大会決勝で2人は知り合い、その後、粗品が「せいやは一番面白い奴。こいつと漫才したらもっと面白いはず」だと感じ、コンビ結成しようと猛アタック。一度は断られたが、13年1月にコンビが誕生。その後も先輩芸人から反対されながらもコンビを続け、5年目で賞レースの頂点に立った。「やっとコンビとして認められる」とせいやは感無量の面持ちだった。

 優勝賞金100万円は「同志社大を中退して親に迷惑をかけたんでオカンに渡します」という粗品。温泉旅行に連れて行き、何か家電をプレゼントする。せいやの方は「お寿司をいっぱい食べて。1人暮らしを始めます」と東大阪の実家を出る資金に充てるつもりだ。

 フジテレビ・山崎夕貴アナウンサー(29)との交際、浮気発覚で有名になった小栗旬モノマネで有名なおばたのお兄さん(29)と「粗品が似てる」と審査員のハイヒールリンゴ(56)からも指摘されるなど巷で噂となっているが、「おばたのお兄さんは2年後輩」と粗品。「この前も千日前で霜降りの粗品として握手を求められ、行列ができて。でも、列の後ろの方の人は小栗旬の列や、とホントに思ってたみたいです」と笑わせた。「ABCを勝って、M―1を勝つのが今年の目標。M―1?半年後に獲ります」とせいや。V最有力候補と言われる和牛については「和牛と霜降り。負けられませんね」と対抗心を燃やしている。

 今コンテストは1980年から88年まで「ABC漫才・落語新人コンクール」、89年から2011年まで「ABCお笑い新人グランプリ」として実施。12年からデビュー10年以内で、全国の芸人対象の大会にリニューアルした。毎年1月に開催されていたが、復活した「M―1グランプリ」が12月に開催されるため夏の大会に。今回は07年7月1日以降に結成、またはデビューしたプロが対象。漫才、コント、ピン芸、マジック、落語など全ジャンルの芸人に参加資格があり、6月20日の最終予選に58組が出場した。

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2017年7月9日のニュース