蒼井優「ゆとりですが」SPで強烈キャラ熱演、独特の存在感で絶妙スパイス

[ 2017年7月9日 08:00 ]

「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」に出演する松坂桃李(左)と蒼井優(C)日本テレビ
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 実力派女優の蒼井優(31)が日本テレビで9日放送の人気ドラマスペシャル「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」後編(日曜後10・30)に出演する。2016年に人気脚本家・宮藤官九郎(46)が手掛け、ギャラクシー賞や東京ドラマアウォードなど数々のドラマ賞を受賞した社会コメディードラマが約1年ぶりに復活。同局の枝見洋子プロデューサーが蒼井の魅力について語った。

 宮藤が社会ドラマに初挑戦したオリジナル作品。主演の岡田将生(27)、松坂桃李(28)、柳楽優弥(27)が豪華共演。87年生まれの「ゆとり第1世代」が競争社会の中で戸惑いながらも、必死に毎日と向き合っていく姿が描かれた。SPでは連続ドラマから1年後の世界が舞台。今月2日に前編が放送され、インターネット上では「やっぱり面白い」「登場人物のキャラが最高」「ドラマ内のセリフが本当にいい」と反響を呼んでいる。

 蒼井は松坂演じる小学校教師・山路の地元、福島県郡山の中学同級生・笠木久美役で出演。あることがきっかけで帰郷した山路とホームセンターで偶然再会。いったんはその場で別れるものの、久美がママとして働くスナック「ビーマイベイビー」を山路が訪れ2人は急接近することに…。

 これまでクドカン作品には「タイガー&ドラゴン」(05年)「うぬぼれ刑事」(10年)に参加。今回の出演を「このドラマが好きで、ずっと見ていたので、参加させて頂くことが決まった時、とても嬉しかったです」と喜んだ。

 枝見プロデューサーは役柄について「台本を読んだときに“こんなキャラクターが登場するのか”と衝撃を受けました。蒼井さんが演じる久美は、スナックで働き“高校なんて行ってないし!そもそも、ゆとり教育なんてちゃんと受けてないし!”みたいなキャラクター。連ドラのラストは主人公・正和(岡田)が茜(安藤サクラ)と結婚して家族になって…とハッピーな感じで終わりましたが、その到着点をぶち壊すような役柄です。完結したと思った物語の先が、まだこんなにあったのだというような感じ。蒼井さんが登場したことによって、彼らの物語がまた深くなります」と語る。

 現場でも独特の存在感を放っていたといい「表情の全てに説得力があって、久美という人間がそこにいるようでした。スペシャルドラマという限られた時間の中でここまでのインパクトを残せるのか、と圧倒されます。現場で撮影が始まるまでは自然体に振る舞い、スタートの合図が掛かった瞬間、別人になる“切り替え”も凄い。岡田さん、柳楽さん、松坂さんにとって蒼井さんは過去に共演経験のある先輩女優さん。連ドラとは違った緊張感というか、現場のモチベーションが上がっているなと感じました。絶妙なスパイスを効かせてくださった」と枝見プロデューサーは称えた。蒼井が深みを与えた後編に注目だ。

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