こんな一面があったとは…鈴木亮平「宮沢賢治の食卓」の意外性

[ 2017年6月23日 19:45 ]

「宮沢賢治の食卓」の完成披露試写会で舞台挨拶を行う鈴木亮平
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 今年に入り「東京タラレバ娘」(日本テレビ)、「精霊の守り人 2 悲しき破壊神」(NHK総合)、「銭形警部」(日本テレビでSP、WOWOWとHuluで連続ドラマ)など続々と話題作に出演した俳優の鈴木亮平。次期(2018年)NHK大河ドラマ「西郷どん」の主演も決まっているが、17日にWOWOWでスタートした「連続ドラマW 宮沢賢治の食卓」(毎週土曜よる10時)が話題だ。

 人気の魚乃目三太が原作の同名漫画を実写化したもので、タイトルの通り宮沢賢治の生きざまを、彼が愛した食や音楽を通して描いていく人情ドラマ。毎回エピソードに合わせた鍵になる“メニュー”が登場し、第1話はコロッケ、第2話がシチュウビーフと、番組が終わった後、必ずそれが食べたくなるグルメドラマとしても楽しめる。

 一般的には小説や詩を通してしか知ることができなかった宮沢賢治がどんな人物だったのか?という部分にもスポットが当たる。家族や仲間との日常も丁寧に描かれており、自分の稼ぎや食生活を犠牲にしてまで人と幸せを分かち合うという性格や、思い立ったらすぐに行動に移してしまうアグレッシブさは、彼の生み出した優しい詩や童話のイメージと違い、視聴者は意外に感じるのではないだろうか。

 WOWOW加入者を対象とした番組視聴アンケート「WOWOWウォッチャー」(データニュース社、毎日1000人にアンケート)によると、「よくできたドラマ。こんな一面が賢治にあったとは知らなかった」(46歳男性)、「鈴木亮平さんがいいです!ほのぼのとしたストーリーに好感が持てます」(60歳女性)など、ストーリー・キャラクターともに好評で、満足度は初回4・25(5段階評価)と高満足度の基準3・7を大きく上回り、昨年以降のWOWOWドラマ枠「連続ドラマW」で最高のスタートダッシュを切った。

 これまで作品に合わせてストイックな役作りが話題となってきた鈴木だが、今作は明るく健康的なイメージが賢治にぴったり当てはまっている。今後のストーリーとしては、のちに国民的作家となった賢治に影響を与えたであろう、運命の女性との切ない恋や最愛の妹の最期にどう向き合っていくのかにも注目だ。

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2017年6月23日のニュース