1位はさまぁ〜ず 視聴率ではわからない 満足度の高いバラエティ深夜3番組

[ 2017年1月6日 17:50 ]

さまぁ〜ずの大竹一樹(左)と三村マサカズ
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 2016年のバラエティ番組では解散発表で大きな関心が集まった「SMAP×SMAP」(フジテレビ)や、春風亭昇太が新司会者に抜擢された「笑点」(日本テレビ)などが高視聴率を獲得した。だが“視聴者満足度”という視点で見ると、視聴率ランキングでは見えてこない意外な番組が上位に並んだ。

 データニュース社(東京)が行なっているテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」(対象3000人)によると、放送時間15分以上の全バラエティ番組(単発番組除く)で年間平均満足度トップに輝いたのは、テレビ朝日で木曜深夜に放送されている「さまぁ〜ず×さまぁ〜ず」で4・39(5段階評価)だった。この番組は、さまぁ〜ずの二人がほぼ全編トークを繰り広げるというライブ形式のバラエティで、視聴者からは「どこにでもある日常の光景を、面白いトークに変える技がすごい」(54歳女性)、「二人の軽妙なトークは飽きない」(53歳女性)など、平日深夜2時というかなり遅い時間帯だが、さまぁ〜ず独特の“ゆるいけど冴える”トークが視聴者満足度を高めている。

 2位は日本テレビで水曜深夜に放送中の「東野・岡村の旅猿」で4・11(10月から深夜で放送のシーズン10の平均)。この番組は東野幸治と岡村隆史が自由すぎる旅に出かけるという新感覚の旅バラエティ。これまで日曜午前に放送されていたが、16年10月からは再び深夜に時間帯を移した。「深夜になってからの方が毒が多くて楽しい」(31歳男性)など、番組の特徴である道中での愚痴や暴言などの“毒”が深夜放送になったことでより発揮され満足度を大きく上昇させた。

 3位は16年4月にスタートした、フジテレビ月曜深夜に放送中の「スポーツジャングル」で4・05。この番組は浜田雅功が司会を務めるスポーツがテーマのトークバラエティ。かつて放送されていた「ジャンクSPORTS」の後継番組で、「クリケットに興味を持った」(21歳男性)、「めちゃくちゃおもしろい。スポーツ系のこういう番組は良い」(49歳女性)など、知られざるマイナースポーツにもスポットが当てられ、それを軽妙なトークで楽しく紹介されることが高満足度の背景にあるようだ。

 上位3番組はいずれも深夜帯。視聴率は決して高くならない時間帯だが、隠れた“逸材”の宝庫でもある。深夜帯だから少々冒険ができる、というメリットもあるが、そこから今後の番組作りの意外なヒントが出てくる可能性は十分ある。少しマニアックだけどのんびり楽しめるバラエティが“満足度”という点では高数値を獲得できるようだ。

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2017年1月6日のニュース