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“脱・血しぶき”が新しい 古典的なホラー映画がチャート席巻

 ホラー映画といえば日本では夏の風物詩だが、米国ではハロウィーン(10月31日)をにらんだ9月に入ってからパンチの利いた作品が公開になる。今年は、サスペンス色の濃い恐怖映画がチャートを席巻している。「Don’t Breathe(ドント・ブリーズ:息を殺せ、の意味)」という作品だ。

 若い男女3人が、ある目の不自由な退役軍人の男性が自宅に大金を貯めこんでいるという話を聞きつけ、強奪を計画。目が見えないことから簡単に奪えるものと思っていたが、男性は相手の呼吸の音に耳を澄まし反撃に出る。そして家のやドアを木でふさぎ、若者を自宅に閉じ込める。室内は電気がつかない。立場が全く逆転。若者たちが、男性の標的となっていく。

 あっと驚かせる設定。息を殺して立ちすくむ若者の横を、足早に通り過ぎる男性。真っ暗闇の家の中を部屋から部屋へ逃げ惑う若者。観客自身が男性に追い詰められている気分になる作品で、批評家からの評価も高かった。公開から9週が経過したいまも、トップ30位内にランクインしている。

 最近、本場米国のホラー映画に変化がみられる。血の雨が大量に降る、いわゆるスプラッター系ムービーは健在だが、鏡や音を効果的に使った「お化け屋敷」のような古典的作品の興行成績がいいのだ。その代表格が、7月に日本でも公開された「死霊館 エンフィールド事件(原題:THE CONJURING 2)」だ。鏡に映る霊、振り返っても何もいない。また鏡を見ると、霊はさらに近づいている。また振り返る。何もいない。そして再び鏡を見ると――。この“反復の手法”で観客を恐怖のどん底に陥れたのは、オーストラリア出身のジェームズ・ワン監督。あの大人気シリーズ「ソウ」の第1作の監督。まだ39歳の若手だが「インシディアス」という、これまた血しぶきに頼らない良質なホラーシリーズも生み出している。国内の洋画配給関係者は「スプラッターは、言ってしまえば、どれも同じ。ワン監督の最近の作品は、血に慣れてしまったいまの観客には新鮮に映っているのかもしれない」と話す。スプラッターは、どこか滑稽なのに対し、ワン監督の恐怖の世界は「あるんじゃないの…」と思えるのだ。

 ワン監督がメジャーになってから、その影響を受けた若手監督が、アイデアあふれるホラーサスペンスを次々発表するようになった。「Don’t Breathe」もその中の1本。「ハリウッドではワン監督に期待する声も多い。スマホやタブレットで映画を見る傾向が強くなっている米国でも、本当に怖いものなら、まだまだ劇場に観客を呼べると証明した」(洋画配給関係者)という。

 「Don’t Breathe」は日本公開が12月16日に決定。ハロウィーンではなくクリスマスシーズン。背筋がさらにゾクゾクする体験ができそうだ。

[ 2016年10月28日 12:40 ]

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