毎月のように行われる謝罪会見、ふさわしい服装・メークとは…

[ 2016年9月18日 15:34 ]

会見を行った高島礼子

 2016年も残り3カ月半。不倫や逮捕、家族の不祥事…今年は年明けから、毎月といって良いほどの頻度で、有名人の謝罪会見が繰り返されている。

 「メラビアンの法則」をご存じだろうか。1971年にアメリカの心理学者、アルバート・メラビアンが提唱したこの概念は、「人物の印象は初めて会った時の3~5秒で決まる」というもの。さらにその情報のほとんどを「視覚情報から得ている」と言うから驚きだ。

 人物の特徴を認識する割合は、服装や表情などの「視覚情報」が55%、声の質や大きさ、話すスピードの「聴覚情報」が38%、話の内容等の「言語情報」が7%だという。

 この法則にあてはめて考えると、謝罪会見時の服装やメークが、会見そのものの印象を決める重要なポイントになっていることがわかる。

 では、「謝罪にふさわしい服装・メーク」とは一体どういうものなのか。

 あるファッション評論家によると、大切なのは「個性を出さないこと」と「見る者の感情を刺激するような服装を避けること」だという。

 男性の場合、スーツの色は黒や紺で、無地が好ましい。シャツは白で清潔感を出すことが重要。ネクタイは小紋柄がベストだという。

 女性は、アクセサリー類は付けないことが無難。靴はヒールがなるべく低いものを履き、スカート丈は膝下にすること。

 もしも自分の身に何かが起こり、謝罪が必要になった際には、心から謝罪する気持ちを持つとともに、見た目にも気をつかうことで、状況が好転するかもしれない。

 最近の謝罪会見における服装とメークで、評論家の評価が高かったのは女優の高島礼子。元夫の逮捕に対する会見において、泣き崩れることなく気丈に振る舞った彼女。服装は黒の膝丈ワンピースに、ベージュのジャケット。ヒールのないパンプスを履き、薄化粧だった。もちろんアクセサリーは着けていない。一流の女優がほぼノーメークの状態で複数のカメラの前に立ったことに対し、ネット上でも「かわいそう」「ここまでしなくても」という同情の声が多く挙がっていた。

 とはいえ、どんなに服装やメークが適切でも、謝罪会見というものは見ていて気持ちの良いものではない。たった一人の人間を、複数のカメラが取り囲み、質問攻めをする。できることなら「もう見たくない」と思ってしまう。これ以上、会見が開かれないことを願うばかりだ。

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2016年9月18日のニュース