NGT48“前宙娘”加藤美南 目標はたかみな「いつか総監督に」

[ 2016年7月3日 10:45 ]

いつかナンバーワン?今回の総選挙でも初のランクインを果たしたNGT48の加藤美南。これからもますます目が離せない

 NGT48のセンター・加藤美南(17)が、先月18日に行われたAKB選抜総選挙で76位にランクインした。喜びのスピーチでは、小学校3年生からのバトントワリングで習得した前方宙返り(前宙)を披露。その華麗な写真が各メディアで紹介され、知名度はさらに高まった。憧れの高橋みなみ前総監督(25)が卒業した48グループで、今、かとみなが飛躍する。

 ――地元・新潟市で行われた総選挙の開票イベントで自分が76位で呼ばれた瞬間はどうでしたか?

 「前日、夢を見たんですよ。夢でも76位だったんです!呼ばれた瞬間はうれしくて夢のことは忘れてしまったんですけど、その後、席に着いた時にフラッシュバックしてきて“同じだ。どうしよう!?”って(笑い)」

 ――普段から正夢を見る!?

 「いえ、初めて正夢というものを体験しました」

 ――6月1日の速報発表では100位内に入っていなかったので、当日まで心配だったでしょう?

 「辛(つら)かったです。NGTのお披露目からセンターをやらせていただいていて、AKBのシングル“翼はいらない”の選抜にも入れていただいたので、今回の総選挙は絶対にランクインしなきゃいけないと思ってたんです。速報の時は正直、絶望しました。ファンの方々も心配させてしまったので余計に辛かったです」

 ――それから2週間以上たって当日はどんな心境でしたか?

 「お昼からのコンサートを見に来てくださった3万人のお客さんの票を狙ってました。NGTが踊ってる途中で前宙を披露する機会を頂いたので、自分をアピールする最後のチャンスだと思ってました」

 ――コンサートでの前宙も、総選挙の結果発表後のスピーチでの前宙も、お見事でした。

 「ランクインしたら前宙をやろうと決めていて、ファンの人たちとも約束してました。3万人ものお客さんの前でやる機会はあまりないですからね。芸があって良かったと思います」

 ――会場の遠くから見ていても、前宙をやると加藤さんが認識できるので実に効果的な武器だと思います。

 「でも、総選挙でランクインしたので、これからはあの武器よりもっと強い武器を持ちたいと思っているんですよ」

 ――何でしょう?

 「アイドル性というか…」

 ――なるほど確かにHKTの宮脇咲良さんや人気メンバーは普通に踊っていても、遠くから見て分かる感じがしますからね。

 「そうですよね。私も前宙がなくても分かるようになりたい。私の中で目標にしているのが、踊っている時、いつ写真を撮られてもきれいに写ることなんです。爪先が伸びていて、肘も伸びていて、表現力のあるダンスがしたいです」

 ――その武器を磨く方法は?

 「劇場公演を大切にしたい。劇場に来てくれる方々の目を一番引く存在になることです」

 ――AKBの「翼はいらない」の選抜に入って先輩たちと活動して勉強になったことは?

 「横山由依総監督の“気持ち”に関することが勉強になりました。音楽番組に出させていただいた時、横山さんから“きょうは総選挙で投票していただいたファンの方々への感謝の気持ちと自分は選抜なんだという意識を持って番組に臨んでほしい”と言われました。私のような下のメンバーにそういう気持ちのことを教えてくれて心強かったです」

 ――アイドル性豊かな宮脇さんや渡辺麻友さんではなくリーダーの横山さんから学ぶところが、たかみなに憧れてNGTに入った加藤さんらしいです。

 「そうなんですよね。横山さんの一つ一つの言葉に重みを感じることが多いです。引っ張ってくれる人に付いていきたいし、引っ張る人になりたい。歌やダンスもそうなんですけど、最終的には、たかみなさんみたいに“気持ち”で伝えられる人になりたいです」

 ――たかみなの著書「リーダー論」は読みました?

 「読みました!たかみなさんに、サインもしてもらいました。迷った時にあの本を読むと、たかみなさんが近くにいてくれる感じがします」

 ――いつか自分も総監督になりたい?

 「いつかなりたいですね(笑い)」

 ◆加藤 美南(かとう・みなみ)1999年(平11)1月15日生まれの17歳。新潟市出身。2015年7月、NGT1期生オーディションに合格。同8月、新潟市内でお披露目イベント。今年1月、同市の専用劇場で初公演。その際、地面に手を着かずに側転する「側宙」を披露し「この劇場でしかやらないのでぜひ見に来てほしい」とアピール。今回の総選挙では1万3571票を獲得。

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