「クレしん」ぶりぶりざえもん16年ぶり復活 新声優は神谷浩史

[ 2016年5月12日 10:00 ]

しんのすけとぶりぶりざえもん(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK

 テレビ朝日系アニメ「クレヨンしんちゃん」(金曜後7・30)のヒーロー「ぶりぶりざえもん」が、テレビアニメ25周年を記念し13日の放送で16年ぶりに復活する。新声優は神谷浩史が務める。

 「ぶりぶりざえもん」は、主人公・野原しんのすけのお絵描きから生まれた“救いのヒーロー”。豚をモチーフにしたキャラクターで、ヒーローでありながらたった3時間しか稼働できないばかりか、高額なおたすけ料を請求。しかも「私は常に強い者の味方だ」と言ってあっけなく敵に寝返ってしまう、清々しいほどの卑怯者だ。

 94年9月から“クレヨンしんちゃん外伝”ともいえる『ぶりぶりざえもんのぼうけん』シリーズがスタートし、人気を集めていた。だが、当時声優を務めていた塩沢兼人氏が2000年5月10日に自宅の階段から誤って転落したのが原因で死去。その後はアニメに登場してもセリフなしの出演となっていた。

 塩沢氏の事務所の後輩でもある神谷は「『青二プロダクションにぶりぶりざえもんが帰ってきた!』と喜ぶ弊社のスタッフを見て、塩沢兼人さんと同じ事務所の後輩として心から幸せを感じています!」と喜びを表現。「今までの色々なものが結実してぶりぶりざえもんに辿り着いていたのだとしたら、本当に声優を続けていて良かったと思えます!クールでセコくておねいさんが大好きでお金にがめつくて、ブタのくせに人間より人間くさい…僕としては珍しく共感しかないキャラクターなので大切に演じて行ければと思っています」と熱くコメントした。

 ムトウユージ監督は「16年の時を経て、今の時代にぶりぶりざえもんが出来るのはこの男しかいない。ニヒルな面と卑怯者の面、そのギャップをうまく表現してくれている」と神谷の起用理由を説明した。

 13日、20日と2週連続でぶりぶりざえもんの新作ストーリーを放送。時は江戸。歳の差夫婦が営むラーメン店に、ゴロツキ達が因縁をつけてきた。流れ者のしんのすけはマラカスを振って、救いのヒーローぶりぶりざえもんを呼び出すという内容。

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