佐藤浩市「64」封切りで日本映画界への思い吐露「力を貸して」

[ 2016年5月7日 13:59 ]

映画「64―ロクヨン―前編」初日舞台あいさつに登壇した佐藤浩市(左)と綾野剛

 2013年「このミステリーがすごい!」などで1位に輝いたベストセラー小説を2部作で映画化した第1弾「64―ロクヨン―前編」(監督瀬々敬久)が7日、全国324スクリーンで公開。佐藤浩市(55)、綾野剛(34)、榮倉奈々(28)、三浦友和(64)ら主要キャストが東京・有楽町のTOHOシネマ日劇1での初日舞台あいさつに顔をそろえた。

 約3カ月の撮影中、地方警察の広報官として上層部や記者クラブなどとの折衝をし続ける設定の佐藤。「対立軸がはっきりしているので、我々広報室はしょっちゅう飲みに行って、他愛のない話をしながら徐々に結束を強めていきました。当然、記者団を呼ぶことはなかった」と、部下役の綾野や榮倉を誘っていたことを明かした。

 だが、2人のリクエストに応えて寿司店に連れて行った際には、全員が覚えていないほど痛飲したこともあったという。さらに、その中には記者役の瑛太(33)もいたそうで、「相当無言でずっといましたよ。そして、帰りのタクシーで浩市さんが“瑛太、やっと俳優になったな”と言われてうれしかったのに」と不満げに暴露。佐藤も、「墓穴を掘りました」と平謝りするしかなかった。

 それでも、座長として同じ所属事務所の先輩である三浦が「佐藤浩市を中心に皆が回っている。真ん中にいて回せるのは素晴らしい俳優。その佐藤浩市がいて、周りに生きのいい若手がいて面白くないはずがない」と太鼓判。それを受けた佐藤も、「こういうスタイルのエンターテインメントが、なかなか受け入れられにくい状況が、今の日本映画界。それでも面白いと思った方は力をお貸しください。本当にそう思います」と訴えていた。

 舞台あいさつにはほかに夏川結衣(47)、坂口健太郎(24)、永瀬正敏(49)が出席。なお、後編は6月11日に公開される。

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