よしもと全国11劇場で募金活動 熊本出身RG涙、慰問の意向も

[ 2016年4月21日 05:30 ]

少年と握手するレイザーラモンRG(左)

 よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属するお笑い芸人が20日、熊本地震の被災地を支援するための募金活動を全国11の劇場で始めた。

 東京・新宿のルミネtheよしもとでは、熊本出身のレイザーラモンRG(41)やHG(40)ら、この日の出演者が劇場ロビーで募金活動を行った。RGは、地震が起きる前日の13日までテレビ熊本の情報番組「英太郎のかたらんね」のロケで同県内にいたと説明。「巡った場所が凄い被害を受けている。熊本に住んでいた時には地震なんてほとんどなかったから驚いた」と涙ながらに話した。

 03年に結婚した美恵子夫人(34)も熊本出身。双方の親戚とも、多くが自家用車で車中泊をしているという。RGは「ちょっとずつ熊本に元気が出てきたら僕らが笑わせに行きたい」と、被災者が笑いを楽しむ余裕が出てきた時に慰問する意向を示した。

 大阪市のなんばグランド花月では、中田カウス(66)中田ボタン(68)らが劇場の出口に立って義援金を募った。カウスは「東日本大震災を思い出した。その時もすぐ頭に浮かんだのが募金活動のこと。今回もすぐに何が必要かと考えたが、お金がいいかなと思った。劇場のお客さんも本当に喜んで協力してくれた」と説明した。

 よしもとクリエイティブ・エージェンシーは11年の東日本大震災の発生後、チャリティーイベント「よしもとあおぞら花月」を4~8月に開催。被災地域の避難所や野外の特設ステージでお笑いイベントを60回以上、無料で行った。同社所属の間寛平(66)も震災の年から毎年8月に被災地を縦断する「みちのくマラソン」を開催している。

 各地の劇場で集めた募金は、日本赤十字社を通じて被災地に届ける。東日本大震災では1億55万6697円の募金が集まった。HGは「支援の輪が広がって、募金だけではなく被災者に勇気も与えられたら」と意義を強調した。

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