「ワイルド7」の漫画家・望月三起也さん死去 77歳、肺がんで

[ 2016年4月4日 05:30 ]

漫画家の望月三起也さん

 元犯罪者の警官が悪を裁く物語「ワイルド7」で知られる漫画家の望月三起也(もちづき・みきや)さんが3日午前7時56分、肺腺がんのため川崎市中原区の関東労災病院で死去した。77歳。横浜市出身。葬儀・告別式は近親者で行う。喪主は妻早苗(さなえ)さん。後日、しのぶ会を開く。

 1960年「特ダネを追え」でデビュー。吉田竜夫が62年に設立した「竜の子プロダクション」に参加し、その後、独立した。69年に「少年キング」でスタートした「ワイルド7」が大ヒット。実写のドラマや映画化もされた。当時の少年漫画では珍しいハードボイルド系のアクションが人気を集め、連載が10年も続く自身の代表作となった。

 先月、「医師から余命は長くて1年、短くて半年と1月に言われた」と宣告されたことを明かしていた。関係者によると、ここ数日で容体が急変したという。新選組を題材とした自身の漫画「俺の新選組」の続編を描くと表明していた。サッカー好きで知られ、芸能人チーム「ザ・ミイラ」の監督も務めていた。

 ▼漫画家ちばてつやさん とても元気で活発な人だったので、驚いている。昨年6月、漫画家協会の総会でお会いしたときも元気だった。同い年の漫画家として、戦友のような人。エンターテインメント性に富み、色っぽいものも描かれた。オートバイなどメカを描くのも上手。20代の頃、漫画家の野球チーム「ホワイターズ」で一緒にプレーした。運動神経、動体視力がいい人だった。残念だ。

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2016年4月4日のニュース