“師走恒例”今年の漢字は「安」 2位は「爆」3位「戦」

[ 2015年12月15日 14:05 ]

 2015年の世相を1字で表す師走恒例の「今年の漢字」が「安」に決まり、京都市東山区の清水寺で15日、森清範貫主(もりせいはんかんす)が縦1・5メートル、横1・3メートルの越前和紙に特大の筆で揮毫(きごう)した。

 応募者が「安」を選んだ理由の概要は「安保関連法案の審議で与野党が対立。採決に国民の関心が高まった年、世界で頻発するテロ事件や異常気象など人々を不安にさせた年、建築偽装問題やメーカーの不正が発覚して暮らしの安全が揺らいだ年、安心してくださいのフレーズが流行するなど人々が安心を求めた年」などだった。森貫主は「来年は安全な社会をつくっていこうという皆さまの総意ではないか」と話した。

 インターネットやハガキなどからの応募総数12万9647票のうち「安」は5632票(4・34%)を集めた。

 ベストテンは2位「爆」3位「戦」4位「結」5位「五」6位「賞」7位「偽」8位「争」9位「変」10位「勝」。

 日本漢字能力検定協会(本部・京都市)が主催する「今年の漢字」は1995年に始まり、21回目。昨年は「税」。14年4月1日に消費税が17年ぶりに8%に引き上げられたことを反映したものだった。

 【歴代の「今年の漢字」】95年「震」、96年「食」、97年「倒」、98年「毒」、99年「末」、2000年「金」、01年「戦」、02年「帰」、03年「虎」、04年「災」、05年「愛」、06年「命」、07年「偽」、08年「変」、09年「新」、10年「暑」、11年「絆」、12年「金」、13年「輪」、14年「税」。

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2015年12月15日のニュース