直木賞作家の杉本章子さんが死去 「信太郎人情始末帖」シリーズ

[ 2015年12月6日 11:30 ]

 「東京新大橋雨中図」で直木賞を受賞した作家の杉本章子(すぎもと・あきこ)さんが4日夜、乳がんのため死去した。62歳。福岡県出身。葬儀・告別式は近親者のみで行う。

 ノートルダム清心女子大卒、金城学院大大学院修士課程修了。江戸時代の儒学者、寺門静軒を描いた「男の軌跡」が歴史文学賞佳作に入り、作家デビュー。1989年、江戸から明治に生きた絵師小林清親の半生に迫った「東京新大橋雨中図」で直木賞を受賞した。

 他の著書に「写楽まぼろし」、「信太郎人情始末帖」シリーズなど。今年も「起き姫 口入れ屋のおんな」を刊行した。

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2015年12月6日のニュース