水木さん 120歳まで生きる意欲あった 公式サイトに家族談話 

[ 2015年12月1日 11:11 ]

死去した水木しげるさん

 「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」などで知られる漫画家の水木しげるさん(享年93)が亡くなってから一夜明けた1日、水木プロダクションの公式サイトに「水木しげるの家族から皆さまへ」と題したコメントが発表された。

 水木さんは常々「100歳まではいくようだネ、いや120歳かな」と話しており「これからも淡々と歳を重ねて、いつの間にか100歳を迎える、今後もずっと同じような日々が続いていく、と思っていました」。それだけに「『お父ちゃんが亡くなる』。信じられないことでした」。家族にとっても突然の訃報だった。
 
 昨年末に心筋梗塞で倒れ、2カ月入院。今年2月に車いすで退院した。体力はかなり落ちたが「持ち前の強さを発揮して」、自宅から会社までの1キロを歩けるまでに回復した。食欲も戻り「何かうまいものはないの?」が口癖だった。

 水木さんの死生観は「最期は神様が決めることに従ったらええ」だった。「苦しまず自然に最期を迎えられたことは良かったと思います。家族に囲まれて穏やかに逝きました。自宅で転倒したことがきっかけになったのはとても残念でしたが、これも神様が決めたことだったのかもしれません」と“運命”を受け入れる。

 「家族を一番大切に思ってくれたお父ちゃん。これからもきっと見守っていてくれると思います。今は、亡き戦友との再会を喜んでいるかもしれないですね。最後になりましたが、ファンの皆さま、関係者の皆さま、長い間、水木を応援していただきまして、ありがとうございました」と感謝の気持ちを記した。

続きを表示

2015年12月1日のニュース