11歳・本田望結の突然の涙に会場ほっこり「ワンちゃんに会いたい」

[ 2015年11月22日 20:11 ]

映画「母と暮せば」完成披露試写舞台あいさつに登壇した本田望結は涙を見せる

 女優の本田望結(11)が22日、東京・丸の内ピカデリーで行われた映画「母と暮せば」(12月12日全国公開)の完成披露試写舞台あいさつに、山田洋次監督(84)らとともに登壇した。

 終戦後の長崎を舞台に、原爆で死んだ息子と母親の日々を、はかなくも優しく描いた山田監督初のファンタジー作品である同作に出演した本田は、山田監督の演出を初めて受けた感想を聞かれると「ずっとドキドキしていたんですが、撮影が始まる前に(山田監督の)『リハーサルから重ねて練習するから、最初から頑張るんじゃなくて、できるところまででいいんだよ』というお言葉に緊張が解けました」と回顧し、「(役柄の)民子ちゃんのシーンは、実際にあったお話なので頼むぞって言われたときに、気持ちが引き締まりました」としっかりしたコメントをして会場をうならせた。

 また、この映画に出演することについての周りの反応を聞かれると、本田は「広島に行ったときに原爆ドームを見たら涙が止まらなくなって、学校の図書館で本を借りて、広島や長崎の写真を見たりお勉強をしました」と明かし、「周りには戦争を経験された人はいないけど、私も周りの人も、今みたいな平和な世界がずっとあったらいいねって言ってくれたのがうれしかったです」と素晴らしいコメントを残し、再び会場を感心させた。

 しかし、同作のストーリーにかけて、亡霊でも会いたい人・会ってみたい人を聞かれた本田は「私が生まれたときから飼っていたワンちゃんが、4年前くらいに亡くなっちゃったので会いたいです…」と突然涙を流すと、この日初めて11歳らしい等身大の姿を見た会場は温かい雰囲気に包まれた。このほか、同舞台あいさつには吉永小百合(70)、二宮和也(32)、黒木華(25)、浅野忠信(41)、加藤健一(66)も登壇した。

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