厚切りジェイソン 芸人と役員両立のワケ「安定=幸せとは思わない」

[ 2015年11月8日 13:09 ]

書籍「日本のみなさんにお伝えしたい48のWhy」発売記念イベント行った厚切りジェイソン

 お笑いタレントの厚切りジェイソン(29)が8日、東京・SHIBUYA TSUTAYAで自著「日本のみなさんにお伝えしたい48のWhy」(ぴあ)の発売記念イベントを行った。

 芸人でありながらIT企業の役員の顔も持つ厚切りジェイソンは、ツイッターに寄せられた数々の悩みや疑問に真摯に答えた内容が話題を呼び、フォロワー数は25万人を突破。同書ではそんな人々を惹きつけるSNS上の彼の言葉を抜粋し、さらにその解説をまとめている。

 IT企業の役員として安定した生活を送りながら、なぜお笑いと両立しているのか聞かれると、ジェイソンは「それもおかしい。日本人は安定したものが理想だと思っているけど、僕は安定=幸せとは思っていない」と鼻息を荒くし、「本にも書きましたが、一生安定してよかったなと死ぬ直前に言う人はいないと思います。やりたいことができたかだと思います」と持論を展開。さらに「でも、儲かっていますよね」と突っ込まれると「苦労はしていないです」と正直に語って報道陣を沸かせ、「でも儲かりたいだけならITのほうに力を入れています。お笑いはやりたくてやっている。こんなに楽しいことはないよ」と笑顔を見せた。それでも報道陣が「お金を持っていないとなかなか踏み出せない」と本音を漏らすと、「Why!できるよ、やらないだけだよ」と叫んだ。

 そもそも、お笑いを始めたキッカケについては「日本に来たときにほとんど日本語ができず、2年間、会話の勉強をしたにも関わらずまったくできなかった自分が悔しくて、勉強しないといけないと思っていたときに、たまたま『エンタの神様』を見て、面白いと思って何回も何回も見続けていました」と回顧。デビュー4カ月でR―1ぐらんぷりで決勝に進出したことについては「奇跡でしたね。実感はまだないですし、ほかに決勝進出した方々が10年、20年頑張って来られたので、罪悪感というか、そこまで頑張って決勝まで来られた方々の喜びはうらやましかったです」と打ち明けた。

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