タイムスリップと同じ2015年10月21日 映画と現実比べると…

[ 2015年10月21日 10:30 ]

バック・トゥ・ザ・フューチャー2に登場するデロリアン。ボンネットの上に乗っているのが主人公マーティ(マイケル・J・フォックス)、運転手はドク(クリストファー・ロイド)(C)1989 Universal Studios and U-Drive Productions’Inc. All Rights Reserved.

 1989年に大ヒットしたSF映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」で主人公たちがタイムスリップした“未来”と同じ時間を、21日迎える。

 85年公開のシリーズ第1弾は主人公マーティ(マイケル・J・フォックス)らが自動車型のタイムマシン「デロリアン」に乗って30年前にさかのぼるのに対し、「2」は85年から30年後の未来へタイムスリップする。到着した時刻は2015年10月21日午後4時29分。主人公たちはハイテクな環境に圧倒される。

 残念ながらタイムマシンの開発は、シリーズ誕生から30年たったいまでも劇的な変化は見られない。一方、“未来”が近づいているのも確かだ。

 空飛ぶ車は、スロバキアのエアロモービル社が2017年に売り出す計画を今年3月に発表。空中浮遊するスケボー「ホバーボード」は、磁気を使った機体が約140万4000円で市販。タブレット型コンピューターや腕時計型の携帯情報端末などはすでに生活に溶け込んでいる。

 「2」の世界では、米大リーグ、シカゴ・カブスがワールドシリーズを制覇する。実際にカブスはいま、1908年以来107年ぶりの世界一に向け、ナ・リーグ優勝決定シリーズでニューヨーク・メッツと戦っている真っ最中だ。

 発明家のドクター・中松氏(87)は「映画は非常に面白かった。タイムマシンは科学者としては荒唐無稽な話で成り立たないが、発明的な考えでは“発明自体がタイムマシン”である。将来を予測して発明するからだ」と話している。ホバーボードについては「陸上で浮かすには、磁気の場合は地面に磁石を埋め込まなければならない。噴射で浮かせても砂ぼこりで周囲に迷惑がかかる。だから実用性を考え、宙に浮かばせる靴としてフライングシューズを発明した」と強調した。

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