有村架純 連ドラ初主演で「心の中がモヤモヤ」した理由

[ 2015年10月14日 10:30 ]

ドラマ「連続ドラマW 海に降る」完成披露4K試写会前の舞台あいさつに登壇した有村架純

 女優の有村架純(22)の連続ドラマ初主演となるWOWOWの「海に降る」がスタートとした。実在する世界有数の潜水調査船「しんかい6500」の女性パイロットという役どころだ。

 生物や地形など、まだまだ未解明な深海の実態を調査するのが目的の潜水船だが、通常はパイロットが2人、研究者が1人乗り込む。船内は大人3人の収容がやっと。トイレもなく、通常は紙おむつをして乗るという。

 有村は実際に船内に乗り込んだということだったので「まさか有村架純、紙おむつ装着か!?」とドキドキしたが「船内に乗り込んだと言っても、潜航したわけではありません」とニッコリ笑顔で答えてくれた。ホッと胸をなで下ろした。

 ちなみにドラマの監督を務めた山本剛義氏は潜航を体験したそうだが、監督が紙おむつをしてたかどうかは、あまり興味がないので聞いていない。

 海洋研究の切り札で、世界中の研究者が何年も乗り込むチャンスを待っている船。潜航こそ体験しなかったが「その中に乗り込んで空気を感じたことは、間違いなく演じるうえでプラスになりました」と話す。

 負けん気が強く、男勝りな女性を演じるのも初めての経験。女性がほとんどいない組織の中で「男なんかに負けない!!」という気持ちを抱え続ける主人公・深雪を演じる。

 撮影に入ってから「心の中がモヤモヤモヤモヤしていた」と明かす。理由が分からず「ひょっとしたら役が自分に合ってないのかも」とまで思い詰めた。しかしマネジャーに「それは、深雪になりきり始めているからじゃないのかな」と言われた。男社会でストレスを抱えながらも、何とかブレークスルーしようともがく深雪。心の中は、ずっとフツフツしているに違いないと思った。「おかげで吹っ切れました。それから悩むことはまったくなくなりましたね」

 NHK連続テレビ小説「あまちゃん」でブレーク。映画「ビリギャル」で不動の人気を手に入れた。それでもまだ発展途上なのは自覚している。原田知世(47)遠藤憲一(54)筒井道隆(44)板谷由夏(40)ら豪華俳優が共演と聞いたときは「思わず後ずさりしました」と苦笑い。板谷は有村を「パワーがあふれているんだけど、とてもキュートで心底支えたくなっちゃう存在」と表現する。

 共演者にそう思ってもらえるのも主役の器。周囲にも恵まれて、有村はまた1つ、トップ女優への階段を上った。(記者コラム)

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2015年10月14日のニュース