尾崎豊さん長男・裕哉 本格的に音楽活動開始「デビューしたい」

[ 2015年10月11日 05:30 ]

大阪市内のライブハウスで熱唱する尾崎裕哉

 92年4月に急死した歌手の尾崎豊さん(享年26)の長男で歌手の尾崎裕哉(26)が10日、大阪市内のライブハウスで開催されたFM802の音楽イベントに出演した。250人の観客を前にオリジナルの5曲を披露。終了後は取材に応じ、今後のメジャーデビューについても「したい」と意欲を示した。

 「初めまして。尾崎裕哉です。これが初ライブなんですけど」と語り始め、「Moon Light(仮)」など5曲を熱唱。過去にバンドメンバーとして父の代表曲「15の夜」を歌うなどステージに立ったことはあるが、一歌手として全曲オリジナルで人前で歌ったのはこれが初めてといい、最後は「また、いつか会いましょう!」と締めくくった。

 今夏に放送されたFM802の音楽番組に出演。1時間にわたってDJと対談したり、父の曲の弾き語りを披露した。今回のイベント「MINAMI WHEEL 2015」は参加希望者が主催者側に音源を送り、そこから400組以上の出演者が選ばれるシステム。関係者は出演の経緯について「その時のつながりもあったのでは」と話す。

 入場制限いっぱいの観客で埋まった会場のミナミ・DROPには父の曲に親しんだ世代のファンも多く見られ、魂を受け継いだその歌声に聞き入る姿もあった。イベント後は報道陣から、偉大な父と同じ道を進もうとしていることについて質問を受け、「プレッシャーはない。でも、そうじゃないとこうして(ファン、取材が)来てくれないですよね」と謙虚に、落ち着いて自己分析した。

 7月には亡くなった父と同じ26歳になった。楽曲制作は大学1年からしていたというが、「大学の勉強が好きで。社会にメッセージを発信していく方法は音楽だけではない。何がいいのか考えていたら、こんなトシになっちゃいました」と、本格的に音楽活動を開始した理由を明かした。

 今後については「まだアルバムも作っていないので」としながら「(メジャー)デビューはしたいなと思っています」ときっぱり。豊さんのデビューも、東京・新宿のライブハウス「ルイード」だったが「超気持ちよかったですね。いいライブ会場。似た感じですね」と充実の表情で語った。

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