“大物”勧玄くん 将来の夢は「おうじ」 海老蔵スパルタ指導予告

[ 2015年10月11日 10:00 ]

5日に会見デビューした市川海老蔵(右)の長男・勧玄くん

 5日に会見デビューした歌舞伎俳優市川海老蔵(37)の長男・勧玄くん(2)。成田屋の跡取りとなる“未来の海老蔵”は、既に大物ぶりを発揮していた。

 これまでも海老蔵のドキュメンタリー番組やブログには登場しているが、生で見る勧玄くんは、目がくっきりと二重でとてもかわいい。おっとりとした雰囲気は、母親でフリーキャスターの小林麻央(33)に似ているようだ。

 写真撮影の際に海老蔵に手を引かれて登場。袴姿で雪駄を履き、大人でも慣れない人は歩きにくいいでたちだが、慎重に足を運び、突っ掛かることなく登壇。無数のカメラのフラッシュを浴び、目をぱちくりさせて何度も手でこすったが、泣き出したり嫌がったりすることはなく、海老蔵に「バイバイしてごらん」と言われてテレビカメラに手を振る余裕も見せた。

 報道陣に囲まれての取材にも「自分から出ると言ったので」(海老蔵)と参加。50人を超える大勢の報道陣に困ったような表情を浮かべていたが、名前を聞かれ「堀越勧玄」とはっきりと自己紹介。「パパとママ、どっちが好き?」という質問には「ママ」と子供らしい素直な答えで和ませた。

 海老蔵も仰天させたのが、将来の夢を聞かれた時。勧玄くんは「おうじ」とポツリ。普段は歌舞伎俳優になると言っているそうで、海老蔵は「初耳です。家では歌舞伎十八番のセリフを言ったりしています。ベースは歌舞伎役者で、副業として王子をやるのかな」と苦笑い。歌舞伎座の「吉例顔見世大歌舞伎」で初お目見えする11月には2歳8カ月になる。肝の据わった振る舞いに、舞台デビューも心配ないと感じさせた。

 すっかりパパの顔だった海老蔵も印象的だった。破天荒、異端児のイメージがつきまとうが、大舞台で動じない愛息に目を細めた。1965年に死去した祖父・十一代目市川団十郎の50年追善興行でもある公演での初お目見えを「感慨深くうれしい。勧玄は幸せ者」と喜び、晴れがましく思う気持ちが伝わってきた。

 自身の初お目見えは5歳半の時。歌舞伎座で「源氏物語」の春宮を務めた。自分の時の半分の年齢でデビューする息子に心配もあるだろうが「何事も経験。経験の場があることがありがたい」と成長に期待を込めた。

 海老蔵は7歳の時に初舞台を踏み、市川新之助を襲名。勧玄くんもいずれ正式に歌舞伎の道に入ることになる。海老蔵は「今はまだパパ。(歌舞伎を)真剣にやり出したら、人格が変わるでしょうね。甘やかすのは彼にとってよくない」とスパルタ指導を予告した。

 勧玄くんが登場する夜の部の公演は、チケットの完売が必至。大きな注目が集まっている。(記者コラム)

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2015年10月11日のニュース