なお美さん 死の前日まで夫の誕生日準備 鎧塚氏「涙がとまりません」

[ 2015年9月26日 05:30 ]

7日に行われた「COLLET ブランドローンチ&新商品発表会」に出席した際の川島なお美さん、鎧塚俊彦氏夫妻

川島なお美さん死去

 夫の鎧塚氏は悲しみにくれ、憔悴(しょうすい)する中でも、この日、都内の自宅を訪れた作家の林真理子さん(61)ら弔問客に気丈に対応した。鎧塚氏から直接連絡を受けた林さんは川島さんと対面し「7月29日に赤坂で食事したばかり。とてもきれいなお顔でした」と沈痛な表情で振り返った。

 鎧塚氏にとって、あまりにも早すぎた死は悔やみ切れないものだった。13年7月に余命1年と言われて夫婦で決めた「女優業優先の道」。すぐに手術する選択肢もあったが、川島さんの舞台スケジュールが入っていたため翌年1月に延期。2人をよく知る友人は「鎧塚さんは、あの時に川島さんが手術していればと落ち込んでいた」と語った。

 鎧塚氏はこの日、自身のフェイスブックを更新。遺品整理で携帯電話を見て、川島さんが来月16日の鎧塚氏50歳の誕生日に、サプライズパーティーを企画していたことを知った。亡くなる前日には川島さんが偽の雑誌企画まで作って、たくさんの知人に「Toshiには絶対内緒にしてね」とメールを送っていたという。鎧塚氏は「涙がとまりません。私はなお美に何をしてあげられたのか」とやり場のない思いもつづっている。

 25日未明、川島さんの遺体とともに自宅に戻った際は報道陣に一言だけ「最期まで立派でした」と声を絞り出した。関係者によると、この日は自宅を出ることはなかったが、10月1日の通夜の後に「勇気を出してマスコミの皆様の前に出るつもりです。もう少しお待ちくださいませ」とフェイスブックに複雑な心境を明かしている。

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2015年9月26日のニュース