東出昌大 根津甚八からの手紙に感涙「考えられないぐらい魅力的」

[ 2015年9月26日 12:59 ]

根津甚八からの手紙を読み上げ、目に涙をためる東出昌大

 映画「GONINサーガ」(監督石井隆)が26日、封切り初日を迎え、都内の映画館で行われた初日舞台あいさつに主演の東出昌大(27)をはじめ、桐谷健太(35)、土屋アンナ(31)、竹中直人(59)ら出演者が顔をそろえた。

 本木雅弘(49)佐藤浩市(54)ビートたけし(68)らが出演したバイオレンス・アクション「GONIN」(96年)の19年後が舞台の作品。東出は「石井監督の作品に関わらせていただくことは周りの役者からも羨ましがれるし、僕自身もありがたい。こうして初日を迎えられて、海外問わず、公の目に触れられることに万感の思いです」とあいさつ。桐谷も「キャスト、監督と一緒に立てることがうれしい」と話した。

 本作では、前作にも出演した根津甚八(67)が俳優引退から5年で本作一度きりの役者を果たしている。根津は元刑事の氷頭役で、前作のラストで銃で撃たれたが、植物状態で生きていたという設定。サプライズで根津からの手紙を渡された東出は時折、声詰まらせながら代読し終えると、「役者やスタッフは一本の映画に心血を注いでいるんです。映画の中の根津甚八さんが、僕は大好きだし、考えられないぐらい魅力的。これからも心血を注いで映画を撮り続ける。役者頑張るので、皆様にも邦画を見続けていただきたい。根津甚八さん、ありがとうございました」と目を赤くし、涙をためた。

 桐谷も「僕らみたいな健康な身体の役者がいろいろやるのもすごいと思うが、お体を悪くされた根津さんがその姿を皆さんの前に見せたことに震えた」。共演経験のある竹中も根津を「たまらしくステキ」とし、「あの状態で根津さんがスクリーンに反射したことはすごいことだなと思います。尊敬すべき俳優」と話した。石井監督も「約束を守ってくれてありがとうという気持ち」と根津に感謝した。

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