上木彩矢 ヘビメタで復活!挫折乗り越え3年ぶり音楽活動

[ 2015年9月7日 09:00 ]

9日にデビューする「UROBOROS」(左から)中村泰造、上木彩矢、大村孝佳、黒瀬圭亮、笹渕啓史

 ロックシンガーの上木彩矢(29)が3年ぶりに音楽活動を再開する。9日にデビューするヘビーメタルバンド「UROBOROS(ウロボロス)」のボーカルとして再始動する。ここ3年、ミュージカルなどを中心に舞台女優として表現力を磨き、挫折した音楽の道に舞い戻ってきた。自身初のバンドで「スキルアップした姿を見せたい」と意気込んでいる。

 20歳で華々しくメジャーデビューし、20代半ばで挫折して音楽界を去った歌姫が、今月に三十路を迎えるタイミングでカムバックする。

 加入したのはヘビーメタルバンドだ。アニソン界でカリスマ的人気を誇るシンフォニックメタルバンド「Asriel」(6月に解散)の黒瀬圭亮(年齢非公表)を中心とするプロジェクト。欧米で人気のメタルユニット「BABYMETAL」のサポートメンバー、大村孝佳(31)がギターを担当するなど、実力派メンバーが集まった。9日発売のミニアルバム「ANOTHER ARK」でデビューする。

 上木がバンドに誘われるきっかけとなったのは、必死になって活路を求めていた舞台だった。昨年4月に上演された舞台「まほろばかなた」を偶然観劇していた同バンドのディレクターが「突き抜ける歌声が印象に残った」と、キャストの上木に着目。紅一点ボーカルとして迎えた。

 上木は06年3月にメジャーデビュー。映画「真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章」の主題歌で、翌4月発売のシングル「ピエロ」がいきなりオリコンチャートでトップ10入り(9位)し、以降もヒットを重ねた。しかし、09年ごろから次第に低迷。11年に所属レコード会社に契約を打ち切られた。その後も活動を続けたが、ヒット曲は出ず、12年以降は休止した。

 一方で、同年にミュージカル「RENT」で初舞台を踏むと、発声に加えて演技力も評価され、活路を求めて舞台女優に転身した。昨年までに5本の舞台に出演。その5本目の舞台でディレクターの目に留まったことで、音楽活動を再開するきっかけをつかんだ。

 ミニアルバムの収録曲は順次、iTunes Storeなどで世界各国に配信し、ワールドワイドな活動を目指す。上木は「少しずつファンを増やしていきたい」と、一からの出直しを楽しみにしている。

 ◆上木 彩矢(かみき・あや)1985年(昭60)9月10日、北海道生まれの29歳。4歳からピアノを習い、中学からバンド活動を始める。メジャーデビュー後にシングル12枚、オリジナルアルバム4枚を発売。趣味は日舞、着付け。

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2015年9月7日のニュース