國村隼、吉田鋼太郎との共演は「憎たらしくて本当に腹が立った」

[ 2015年8月19日 15:36 ]

NHKドラマ「鬼と呼ばれた男~松永安左エ門」完成試写会に出席した吉田鋼太郎

 俳優の吉田鋼太郎(56)が19日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われたドラマ「鬼と呼ばれた男~松永安左エ門」(9月19日、NHK総合後9・00)完成試写会後の記者会見に、國村隼(59)、萩原聖人(43)らとともに出席した。

 戦後日本の復興のため、国を相手に電気事業民営化に挑む74歳の老人のし烈な戦いを熱く描きながら、“晩節のあり方”を社会に投げかける同作で、主人公の松永安左エ門を演じた吉田は、完成したドラマをすでに20回くらい見たそうで「僕も俳優ですし、いろんなドラマも映画も見てきて見る目はあると自負していますが、その僕は“すごいなこれ”と思ったし、昨今のテレビドラマの中では抜きん出た作品だと思います」と自画自賛。74歳の役を演じるにあたり、1時間半かけて特殊メイクをして特徴的な長い眉毛やシワを作り出したことを明かし「ひょっとしたら『眉毛すごかったね』と言われて終わってしまうんじゃないかという危惧はあったんですけど、眉毛は気にならず自然に溶け込んでいて、眉毛芝居にならなくてよかったなと思います」と胸を撫で下ろしていた。

 そんな吉田と対立をする役を演じた國村は「芝居以前に吉田さんのジジイが本当に憎たらしくて腹が立ちました」と笑って振り返り、「ご子息が来ているのであまりひどいことは言えませんが、ご本人はあんなクソジジイじゃなかったと思う」と胸の内を明かした。これに対し吉田は「あんな方だったみたいですよ(笑)」とコメントして笑いを誘った。
 また、43歳にして現場で最年少だったという萩原は「大先輩方に囲まれて濃密な時間を過ごしました。出演者の年齢層は相当高いですけど、画面から出る生命力は、若さとか関係ないなというくらいのパワーがある作品になっていたと思います」と胸を張った。

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