NスペのSTAP検証番組審理入り、BPO タイトルを問題視

[ 2015年8月19日 16:31 ]

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は19日までに、小保方晴子氏らのSTAP細胞に関する論文を検証した「NHKスペシャル」について審理入りすることを決めた。小保方氏が7月10日付で人権侵害の申立書を同委員会に提出していた。

 対象の番組は「調査報告 STAP細胞 不正の深層」と題して昨年7月27日に放送された。

 同委員会によると、小保方氏はタイトルで「不正」と表現していることを問題視し「何らの客観的証拠もないままに、申立人がES細胞を盗んで実験を行っていたと断定的なイメージで番組を作られた」などと主張。

 また、論文の共著者で昨年8月に自殺した笹井芳樹氏との電子メールの内容が同意なく公開されたことや、小保方氏が番組取材班に追い回されて負傷したことにも触れ、「番組は人権侵害の限りを尽くした」と訴えた。

 一方、NHKは同委員会への提出書面で「番組は申立人がES細胞を盗み出したとは一切断定していない」などと反論しているという。

 NHK広報部は「放送内容は事実に基づくもので、小保方氏の人権を侵害するものではないと考えている。BPOの調査に協力していきます」としている。

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2015年8月19日のニュース