いくよさん ラーメン食べたい…病床でも笑いを「里谷正子 28歳です」

[ 2015年5月30日 06:35 ]

漫才コンビ「今いくよ・くるよ」の今いくよさん(右)

 28日に胃がんのため、67歳で亡くなった漫才コンビ「今いくよ・くるよ」の今いくよ(いま・いくよ、本名里谷正子=さとや・まさこ)さんの通夜が29日、京都市内で営まれ、西川きよし(68)ら芸人仲間や関係者らが参列した。

 容態が悪化したのは今月20日ごろ、周囲に「ちょっと、おなか痛いな」と体調不良を訴えて入院した。3日ほど前には、看護師の呼び掛けに「里谷正子です、28歳です」とおどけていたが、26日に容態が急変。くるよや親族らが見守る中、静かに息を引き取った。

 いくよさんはこれまで抗がん剤治療を行うために定期的に大阪府内の病院に入院。3週間ほど前までは、周囲に「抗がん剤の影響で食事ができないということもない。ラーメンが食べたい」と明るく話していたという。

 昨年9月、大阪市内の病院で胃がんが判明。入院したが手術はせず、抗がん剤治療を行うなどして11月に退院。投薬治療を継続しながら誕生日の12月3日に、よしもと祇園花月で仕事復帰。その後は同劇場に月1回ペース、大阪・なんばグランド花月(NGK)で1日2回公演をこなすなど、闘病しながら舞台に立った。今月11日のNGKが最後となった。客席には元気な姿を見せていたが、体調の不調を隠していた。

 深いコンビ仲で知られた2人。今後の活動について聞かれたくるよは、「女優とか、歌手になるとか思いついたらお知らせします」と一瞬笑わせたが、「しばらくは考えられへん…」とうつむいた。

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2015年5月30日のニュース