NHK、テレ朝から聴取へ 自民、報道内容めぐり

[ 2015年4月14日 22:07 ]

 自民党が17日に開催する情報通信戦略調査会(会長・川崎二郎元厚生労働相)に、報道番組で「やらせ」などが指摘されたNHKと、テレビ朝日の関係者を呼び、事情を聴くことが分かった。党幹部が14日、明らかにした。番組内容をめぐり、与党がテレビ局に直接説明を求めるのは異例で、報道機関への圧力と受け取られる可能性がある。

 NHKは「クローズアップ現代」でやらせがあったとの指摘があり、同局の調査委員会は「裏付けが不十分だった」とする中間報告を発表した。

 テレビ朝日をめぐっては「報道ステーション」で元経済産業省官僚の古賀茂明氏が、自身の番組降板に関し菅義偉官房長官や首相官邸を批判。菅氏が反論していた。

 自民党幹部は関係者を呼ぶことについて「報道機関に圧力をかけるつもりはない」と語った。

 服部孝章・元立教大教授(メディア論)は「与野党ともに政治の側が言論機関の人を呼び出すのは『言論の自由』を軽視する行為で、報道への脅迫の効果がある」と懸念を示した。

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2015年4月14日のニュース