BPO LINE府議への「キモイ」は問題なし「表現の自由尊重」

[ 2015年4月14日 16:13 ]

山本景府議

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は14日、山本景大阪府議がTBSラジオ「JUNK おぎやはぎのメガネびいき」の番組内の発言を「侮辱罪にあたる可能性が高い」と申し立てた問題について、問題なしと見解を示した。

 山本府議が無料通信アプリLINEで女子中学生らに威圧的なメッセージを送っていたことについて、14年8月22日の同番組のオープニングトークで、おぎやはぎの小木博明(43)が「思いついたことはキモイだね。完全に」などと発言。これを受け山本府議は「全人格を否定し侮辱罪にあたる可能性が高い」と放送人権委員会に申し立てた。

 同委員会は審理した結果、小木の発言が「申立人の社会的評価を低下させ、申立人の名誉感情に不快の念を覚えさせる論評である」ことは認めつつ、「公共の利害に関わる事項について公益を図る目的でなされたものであるときは、表現の自由の行使として尊重されるべきものであり、論評の基礎となった事実の主要な点に誤りがなく、人身攻撃に及ぶなど論評の域を逸脱したものでない限り、その論評は権利侵害として評価されるべきではない」表現の自由を尊重するという立場をとった。

 また、同番組は公共性、公益性があり、「キモイ」発言で山本府議の社会的評価の低下があったとしても「わずかなものと考えられる」と評価。「本件放送の論評については、申立人は地方議会議員として、これを受忍すべきものと考える」とした。

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2015年4月14日のニュース