「御園座」の新ビル着工へ 40階建て…18年春オープン

[ 2015年3月27日 17:16 ]

 歌舞伎公演などで知られた名古屋市中区の老舗劇場「御園座」のビルを建て替える工事の地鎮祭が27日あった。新ビルは下層階に御園座の劇場、上層階に分譲マンションが入る40階建て高さ150メートルのビルとなる。

 事業主は積水ハウスで、4月に着工。2017年12月に完成し、新たな御園座は18年春にオープンする予定だ。総事業費は約300億円。劇場は2~4階に入居する。客席数は1298席。

 新しい御園座のデザインは、東京・歌舞伎座の建て替えを手掛けた建築家の隈研吾さんが監修する。地鎮祭には、隈さんのほか企業関係者ら約50人が参加し、工事の安全を祈った。

 続いて名古屋市内のホテルで行われた起工式には関係者約200人が出席。愛知県の大村秀章知事は「名古屋の伝統文化を発信し、街の活性化に貢献することを期待したい」と強調。御園座で座長公演などをしていた歌手の五木ひろしさんも出席し「同じビルにあるマンションを1戸購入し、劇場前の楽屋として使ってみたい」と笑顔で話した。

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2015年3月27日のニュース