黒田復帰に奥田民生「私は泣いています」 張本氏は「日本男児の美徳を見た」

[ 2014年12月27日 21:20 ]

 大リーグの有力球団からの誘いを断り、古巣の広島に復帰する黒田博樹投手(39)の決断を称賛する声が上がっている。

 高額のオファーより育った球団を選んだ「男気」にファンの期待は高まるばかりだ。

 広島市出身で大のカープファンとして知られるシンガー・ソングライターの奥田民生は感激のあまりか、事務所を通じ「私は泣いています」と一言だけメッセージを寄せた。

 「大リーグで現役バリバリの選手が日本に帰ってプレーするのは特別な喜びがある」と語るのは、プロ野球評論家の張本勲氏。米国から日本球界に復帰する選手は多いが、衰えが見られたり、けがで活躍できなかったりしたケースが多い。張本さんは「米国でまだ2、3年はやれるのに古巣に戻るのは、日本男児の美徳を見た気がする。大リーグで活躍中の他の日本選手も続いてほしい」と期待を寄せた。

 自身もカープファンの高橋豪仁・奈良教育大教授(スポーツ社会学)は「紆余曲折を経てホーム(ベース)に帰るという点で野球そのものと共通性がある」と指摘。ファンの盛り上がりについては「スポーツが紡ぎ出す物語性に、多くの人が人生と重ね合わせて共感するのだろう」と話した。

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2014年12月27日のニュース