中島みゆき6年ぶり新作夜会 33曲書き下ろし「頭ハゲそう」

[ 2014年11月14日 05:31 ]

15日に開幕する6年ぶりの新作「夜会」に出演する(左から)中島みゆき、石田匠、中村中

 シンガー・ソングライター中島みゆき(62)の音楽劇「夜会」の6年ぶりの新作「橋の下のアルカディア」が、15日から東京・赤坂ACTシアターで始まる。NHK連続テレビ小説「マッサン」の主題歌「麦の唄」がヒット中の中島は、最終リハーサルを取材陣に公開。「あっちで朝の爽やかさを出しているので、こっちはとことん夜の深いところをね」と笑顔で明かした。

 夜会は中島が主演、構成、演出、脚本、音楽の全てを手掛け、89年にスタート。年末恒例のライフワークになっている。

 今回は歌手の中村中(29)、石田匠(41)との共演で、夜会史上最多の延べ46曲(34作品)を歌う。夜会のテーマ曲「二隻の舟」以外は全て書き下ろしで、「なんせ6年ぶりの新作ですから。たまりにたまったものから絞りに絞って。頭ハゲそうになりました」と大笑い。

 セリフが極端に少なく、歌で物語をつなぐ演出にも「歌の中に物語の鍵が入っているので、いつも以上に歌を聴いていただきたいです。ちなみに朝ドラの歌は入っておりません」と言った上で、「それにしても新作はいいわ。歌詞を間違ってもお客さまには分からないから」と続け、取材陣は爆笑の連続。新たな夜会を生み出す緊張感と充実感が、弾むトークの中に満ちていた。

 今作のテーマは「捨てる、捨てられる」。タイトルには「なぜ捨て子は“橋の下”なんだ」という思いが込められている。「人々の集団の思惑によって“個”が捨てられるのなら、“個”が集団を捨てたらどうなんだと。そんなお話です」。強く明快なメッセージは「夜会」初体験の人にも分かりやすく、そこが一番の驚きでもある。同所で来月16日まで。

続きを表示

2014年11月14日のニュース