札幌の現役女子高生・坂本優乃監督 デビュー作が「夢だった」東京公開

[ 2014年11月2日 12:41 ]

映画「茜色クラリネット」舞台あいさつをする高校2年生の坂本優乃監督(右)と主演の中学3年・佐藤楓子

 北海道・札幌北高校2年の坂本優乃さん(17)が監督した映画「茜色クラリネット」の東京公開が渋谷ユーロスペースでスタートし2日、坂本監督と主演の佐藤楓子(15)と高校、大学生の制作スタッフ、俳優の斎藤歩(49)らが同所で舞台挨拶を行った。

 札幌の中学生向け映画制作ワークショップから生まれた作品で、ロケ地となった札幌・琴似地区の自治体や企業などが全面協力。ソウル国際青少年映画祭にも招待され、札幌、函館、苫小牧など北海道での公開を経ての東京進出に、この日上京した坂本監督は「お客さんの拍手を聞いてうれしかった。ついに東京公開が始まったなんて、夢みたい」と満面の笑みだ。

 「もともと優柔不断で、リハーサルではこれでいいのかと悩んでばかりいた」という坂本監督。それでも撮影を経るにしたがって「途中からはNGも出せるようになって、少しは成長したかなと思う」と照れながら話した。

 主演に抜てきした佐藤に対しては、「オーディションの時も悩んだけれど、佐藤さんは笑った時に画面が明るくなると思ったし、目に力があった」と起用理由を説明。撮影当時中学2年生だった佐藤は、別の役をやりたかったそうで「なんで私が主演って思ったけれど、今では監督に感謝しかないです」と笑顔を見せていた。

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