市村正親 無念の舞台降板「今の夢は再びお客様の前で歌うこと」

[ 2014年7月27日 21:51 ]

市村正親
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 俳優の市村正親(65)が早期の胃がんと診断され、入院・加療を要するため25日に開幕したミュージカル「ミス・サイゴン」の全日程(東京・帝国劇場で8月26日まで その後10月5日まで全国巡演)を休演する。27日に東宝から発表された。

 市村は東宝を通じてコメントを発表。全文は以下の通り。

 この度は、私事で皆様にご心配とご迷惑をおかけしております、
 公演を楽しみにお待ちいただいているお客様には、本当に申し訳ない気持ちで一杯です。

 俳優として一番悲しいことは、楽しみにしてくださるお客様の前に立って舞台からご挨拶できないことであり、一番悔しいことは、共に作品を作り上げるために稽古場で闘ったスタッフ及びキャストに迷惑をかけることです。

 この「ミス・サイゴン」はわたしのとって俳優人生の転機となった作品です。22年前の日本初演、エンジニアという役をいただき、「アメリカン・ドリーム」を歌う中で、わたし自身が俳優として大きな夢を見させていただきました。

 今のわたしの夢は再びお客様の前でこの曲を歌うことです。そのためにわたしは治療に専念しますが『ミス・サイゴン』のスピリットは変わることなく、頼りになる仲間たちによって毎日素晴らしいパフォーマンスが繰り広げられます。

 演劇の神さまがぼくに与えてくれたこの舞台が、一人でも多くのお客様に愛され、そして、皆さんが楽しんでくださることを心から祈っています。

 市村正親

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