レツゴーじゅんさんにお別れ 長作「きれいな顔して…」

[ 2014年5月12日 05:30 ]

じゅんさんの告別式で棺を運ぶレツゴー正児(手前左)レツゴー長作(一番奥)ら

 8日に脳出血のため死去した俳優で、漫才トリオ「レツゴー三匹」のレツゴーじゅんとしても活躍した逢坂じゅん(本名・渡辺美二、享年68)さんの告別式が11日、大阪市内で営まれ、レツゴー正児(73)とレツゴー長作(70)がお笑い道を共に歩んだメンバーとの別れを惜しんだ。

 前日10日の通夜にはドラマ撮影のため欠席した長作は、棺の中のじゅんさんをじっと見つめ、「きれいな顔して。“ちょっと長さん、たばこおくれ”と言うてきそう」と涙を浮かべた。「僕にとってはレツゴー三匹の星でした。明るくて可愛いボケ役やった」と、トリオの華を務めたじゅんさんに敬意を表し、「漫才に例えるなら、年の順であるべき台本でアドリブかまして先に逝ったんかな。驚かせてくれる人やから」と、“末っ子”の死に寂しさをにじませた。

 5年前には、じゅんさんと大阪市内の飲食店で「ビールをしこたま飲んで、役者業の悩みも聞いた」。最近は会っておらず、NHK「ごちそうさん」に出演するじゅんさんを見て「太り気味で大丈夫かな、と思った」という。通夜に続き参列した正児も、「胸がぎゅーっとなった」と落胆。長作と共に棺を運び、大阪市内の斎場に同行した。

 戒名は、芸を一途(いちず)に追求したじゅんさんらしく「求芸院釋一道」。暁照雄(76)、桂文珍(65)、オール巨人(62)ら約200人が参列した。 

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