人間国宝の尺八奏者・山本邦山さんが死去

[ 2014年2月10日 15:12 ]

 尺八奏者で人間国宝の山本邦山(やまもと・ほうざん、本名泰正=やすまさ)さんが10日午前、東京都内の病院で死去した。76歳。大津市出身。葬儀・告別式の日取りは未定。喪主は長男で尺八奏者の真山(しんざん、本名英則=ひでのり)氏。

 幼いころから父に尺八を学び、中西蝶山に師事。1967年には「原信夫とシャープス・アンド・フラッツ」と米ニューポート・ジャズ・フェスティバルで民謡などをジャズアレンジで演奏。邦楽のイメージを塗り替えた。その後もクラシック音楽などジャンルを超え、さまざまな音楽と共演を重ねた。

 「悪魔が来りて笛を吹く」などで映画音楽も担当。東京芸大で教授も務めた。2002年に人間国宝に認定された。04年紫綬褒章、09年旭日小綬章受章。

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2014年2月10日のニュース