実業家・梅屋庄吉の生涯 初のドラマ化!辛亥革命を支援

[ 2014年1月19日 06:19 ]

実業家・梅屋庄吉役の柳葉敏郎(左)と妻・トク役の夏川結衣(C)テレビ東京

 のちの日活となる日本活動写真株式会社を設立し、辛亥革命(1911年)を成し遂げた中国の革命家・孫文を支援した実業家・梅屋庄吉の生涯が初めてドラマ化される。テレビ東京「たった一度の約束 ~時代に封印された日本人~」(2月26日後9・00)。柳葉敏郎(53)夏川結衣(45)のコンビにより激動の時代を生きた夫婦の絆を描く。

 過去にNHKがドキュメンタリーにしたことはあるが、その人生が初めてドラマ化される梅屋庄吉(1869年=明治元年~1934年=昭和9年)は長崎生まれ。香港で孫文と出会い、意気投合。30年もの間、映画興行の成功により得た数千億円とも1兆円ともいわれる莫大な富を孫文に送り続けた。革命が成功した後も、孫文との関係は決して口外しないよう、遺言を残した。

 庄吉の妻・トクは、香港に行った夫を日本で9年間も待ち続けるなど、バイタリティーあふれる風雲児を支えた。夫の孫文への気持ちに共感し、会社が傾いても夫婦愛は揺るがなかった。庄吉は“たった一度の約束”から、異国の革命を手助けした。その理由は何だったのか…。ドラマは実際の資料や映像を交え、その謎に迫る。

 今回のドラマを機に、梅屋庄吉を知った柳葉は「台本を見させていただいて『すごい人だな』というのが、最初の感想です。これをやらせていただく幸せを感じます」と喜びの弁。「昨今、複雑な話ほどおもしろがられたり望まれていますが、この作品は当たり前の愛であったり、当たり前の挑戦であったり、当たり前の夢であったり…というものが、とてもシンプルに純粋に描かれています。だからこそ、これはやらないといけないなと思いました」と“使命感”も。「庄吉さんからは、人が生きていく上で持っていなければいけないのではないか、と思う人間像を感じます」とホレ込んで演じた。

 夏川は「ちょっとした休憩中の会話でも、柳葉さんと『庄吉さんはこうだな』『トクさんはこうだな』と冗談めかして話ができるぐらい、お互いが割り当てられている責任や役作りを、どこか共感しながらやれたことがうれしかったです」と息もピッタリだった3週間の撮影を振り返った。

 共演は庄吉の秘書役に篠井英介(55)庄吉夫妻の娘役に原田美枝子(55)ら。

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