常識破りの安室奈美恵 24万人動員ライブがDVDに

[ 2014年1月19日 07:24 ]

安室奈美恵のライブDVD「namie amuro FEEL tour 2013」ジャケット

 歌手の安室奈美恵(36)が24万人を動員した昨年8月からの大規模ツアー「namie amuro FEEL tour 2013」のDVD&ブルーレイが来月26日に発売される。

 ほとんどの収録曲が英語詞のアルバム「FEEL」を引っさげてのツアーで、ステージで歌った全28曲中の11曲が全編英語詞。歌唱曲すべてが英語のタイトルで、その豪華な演出と合わせ、海外アーティストの来日公演のような強烈な印象を与えたツアーだ。

 最新作でもある「FEEL」は発売から半年で約40万枚をセールス。邦楽作品なのに収録曲のほとんどが英語詞という、カバーアルバムを除けば極めて異例の作品ながら、昨年発売されたソロシンガーのアルバムで年間No・1のヒットとなっている。

 洋楽でも、Jポップでもない、「ワールドポップ」と名付けられそうな邦楽の新たなジャンルを、安室はひとりで切り開き始めている。前作「Uncontrolled」で全編英語詞のオリジナル曲を作るようになり、日本だけでなく韓国など海外5カ国の売り上げチャートで首位に。今回の「FEEL」も日本以外に海外4カ国で1位になっている。

 これまで日本の歌手が海外で成功するには、プロ野球選手がメジャー球団と契約するのと同様、海外のレコード会社と契約し、海外向けの作品を出すのが最善策と思われてきた。しかし、安室は国内のファンに向けて作った“純国産”の作品がそのまま世界へ広がっていくという、欧米の歌手と同じスピリッツで勝負しようとしているようにみえる。

 安室のフェイスブックは「支持」を意味する「いいね!」の数が110万件を突破。芸能人でぶっちぎりのトップで、海外からのアクセスが急増している。これまでの邦楽の常識を覆す安室の挑戦は、ひそかに着々と実を結び始めている。

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