淡路恵子さん 近年はご意見番…その裏で愛息2人に先立たれる悲劇

[ 2014年1月11日 21:00 ]

淡路恵子さん=2012年撮影

 食道がんのため11日に亡くなった女優の淡路恵子さん(享年80)は数々の映画やドラマに出演する一方、近年はTBS「快傑熟女!心配ご無用」「嵐を呼ぶあぶない熟女」で悩み相談に乗るなど、バラエティー番組で“ご意見番”としても活躍していた。

 その含蓄のある言葉の裏で、波乱に満ちたプライベートがあった。20歳の時、フィリピン人歌手ビンボー・ダナオ氏と結婚。長男で俳優の島英津夫(52)と次男(一般人のため氏名非公表)を出産したが、1965年に離婚。翌年、大スターの萬屋錦之介(当時は中村錦之助)さんと再婚し、女優業を引退。三男、四男を出産した。

 82年、錦之介さんの個人事務所が莫大な負債を抱え、倒産。錦之介さんも重症筋無力症に倒れ、淡路さんは看病をしながら生活費を稼ぐため、一時期はクラブで雇われママも経験した。しかし錦之介さんの不倫問題などで、87年に離婚した。

 90年には、三男で元俳優の小川晃廣さん(享年22)がバイク事故で亡くなる不幸に襲われた。

 2004年には、四男で俳優の萬屋吉之亮さんが淡路さんの自宅マンションに侵入。懲役6月の実刑判決を受けた。淡路さんは警察に自ら「逮捕してください」と申し出。「穏便に済ませたら、もっとひどく、ダメな人間になっちゃう。最後の愛情です」と母親としての愛情から厳罰を望んだ心境を吐露していた。

 その四男も2010年6月に自殺(享年36)。錦之介さんとの間にもうけた2人の愛息に、ともに若くして先立たれる悲劇に見舞われていた。

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2014年1月11日のニュース