渡辺謙も感激 リメーク版「許されざる者」をイーストウッド絶賛

[ 2013年8月1日 17:30 ]

 米国のクリント・イーストウッド監督・主演の西部劇を日本映画にリメークした「許されざる者」(9月13日公開)の完成報告記者会見が1日、開かれ、李相日監督や主演の渡辺謙、佐藤浩市、柄本明らが出席した。

 会見ではイーストウッド監督からの手紙が披露された。「素晴らしい出来で、非常に満足している。日本映画の新たな時代の幕開けを感じた」という絶賛の言葉に、渡辺は「気持ちよくリメークを許してくれたのは彼の懐の深さ。許してくれただけでなく、さらに深く受け止めてくれたと感じる」と感慨深げに語った。

 同作は今月末開幕の第70回ベネチア国際映画祭で特別招待作品として上映されることが決まっており、李監督は「オリジナル版は世界中の映画人が見ている。物語は同じでも、見え方の違いは明確に形になっていると思うので、どう受け止められるか楽しみでもあり、怖くもある」と話した。

 物語は、オリジナル版と同じ時期にあたる明治初期の北海道が舞台。かつて「人斬り十兵衛」と恐れられ、刀を封じた男(渡辺)が、再び刀を手にして戦いに身を投じていく姿を描く。主人公の相棒役を柄本、暴力的な権力者である警察署長役を佐藤が演じている。

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2013年8月1日のニュース