福原美穂 独トップグループ「スウィートボックス」加入

[ 2013年5月4日 06:00 ]

スウィートボックスの新ボーカリストに抜てきされた福原美穂。右はロジック

 世界で累計1000万枚のCD売り上げを誇るドイツの人気音楽グループ「スウィートボックス」の新ボーカリストに日本人歌手の福原美穂(25)が抜てきされた。グループを作ったドイツ人プロデューサーが世界中の若手歌手の曲を聴き指名。7月3日発売の新アルバム「Z21」のレコーディングに参加しており、福原は「世界中の人に自分の歌声が届けば」と話している。

 福原が加入したスウィートボックスはプロデューサーのハイコ・シュミット氏らによる楽曲制作チーム。95年の結成以来、女性ボーカルを入れ替えながら活動している。バッハの「G線上のアリア」を取り入れた曲「エブリシング・イズ・ゴナ・ビー・オールライト」が97~98年にかけて世界中で大ヒット。このほか日本では、スバルのCM曲「アディクテッド」や北川景子主演の映画「パラダイス・キス」の挿入歌「アイ・ノウ・ユア・ノット・アローン」などでも人気だ。

 新作「Z21」を制作するにあたり、6代目のボーカリストに迎えられたのが福原。シュミット氏が世界中から届いた候補者たちのデモテープから選んでいたところ、福原と英歌手レオナ・ルイス(28)との共演曲「セーブ・ミー」を聴き、日本人離れしたパワフルな歌声にホレ込んだ。

 すぐに拠点の米ロサンゼルスから日本へ飛び、加入を直談判。グループ史上初のアジア人ボーカリストが誕生することになった。シュミット氏は「彼女の歌声以外考えられなかった」と話している。

 福原は2月にロスでメンバーと合流。新作はもちろん英語詞のため勉強しながら、約1カ月間かけてレコーディングを行った。その歌唱力にメンバーなどからも「グレート。想像を超えているよ」などと驚きの声が上がった。持ち前の明るい性格でメンバーたちとも仲良くなったという。

 新作は日本を皮切りに世界各地で発売。福原にとって本格的な海外進出作品で「世界中の人に届いてくれればうれしい」とファンの反応を楽しみにしている。所属するソニーによると、来月5日から自身の新曲「ライジング・ハート」の発売キャンペーンを開始し、夏フェスにも出演。海外でのツアーやメディア出演は「今秋以降に検討していく」という。

 ◆福原 美穂(ふくはら・みほ)本名同じ。1987年(昭62)6月19日、札幌市生まれの25歳。02年に北海道テレビの街頭カラオケ番組に出ていたのを偶然見ていた音楽関係者がその才能に驚き育成。08年4月にソニーからデビュー。昨年、フジテレビドラマ「カエルの王女さま」で女優デビューを飾り、シングルマザー役を演じた。1メートル65。血液型O。

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