“野菜王子”土肥ポン太「米・食味鑑定士」資格取得

[ 2013年5月4日 07:32 ]

米食味鑑定士の資格を取得した土肥ポン太

 ピン芸人の土肥ポン太(41)が「米・食味鑑定士」の資格を取得した。青果店を営み、主婦らに役立つ知識を提供してきた“野菜王子”は、環太平洋連携協定(TPP)への交渉参加を進める政府の動きを受け、重要品目であるコメに着目。資格取得を機に、「今こそ国産米の良さを伝え、日本農業の衰退防止のためにひと肌脱ぎたい」と大風呂敷を広げた。

 米・食味鑑定士協会が認定する同資格に合格したのは、ことし3月。500種を超えると言われるコメの特徴や栽培法、おいしい炊き方や保存法までも問われる筆記試験、コメの品種を見分ける実技試験を受け、「野菜は見た目で品種の違いが分かるけど、コメは難しかった」と振り返った。

 資格取得は、「家事検定」に次いで2つ目。意外にも野菜に関する資格はなく、現場で得た“生きた知識”で勝負してきた。今回、コメを究めようと決意した動機は、まさかのTPP。貿易自由化で安い輸入品が増えると、国産米の売れ行き低下が懸念されるが、「できたては輸入米でもうまいけど、冷めたときに日本米の味の良さが分かる」と力説。「海外に日本米を広めるチャンス。メディアを通じて、国内外に魅力を伝えたい」と大まじめに語った。

 現在は「ポン太農園」の経営を夢見て、候補地を物色中という。「子供の野菜嫌いは、自分で育てることで克服できたりする。子供が苗や種を植えて育て、収穫できる体験エリアも作りたい」と構想を明かした。さらに、「女性はショッピングが好き。毎日の買い物がもっと楽しくなるように、おいしい食材の見分け方や食べ方を提案していく。八百屋やスーパーを主婦の“ネバーランド”にしたいんです!」と熱弁。「“幸福を呼ぶ食育芸人”と呼んでください」とアピールした。

 今後はフードコーディネーターの資格取得も狙っているといい、お笑いより食ビジネスへの興味が勝っているように見えるが、「農業の知識で、番組や講演会に呼ばれる機会も増える。すべて芸人としての武器、付加価値になる」と自信満々。だが、「今のところはまったくお金につながってない。情熱だけでやってます」と苦笑いした。

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2013年5月4日のニュース