三国連太郎さん死去、90歳 「飢餓海峡」「釣りバカ日誌」

[ 2013年4月15日 11:10 ]

三国連太郎さん

 俳優の三国連太郎(みくに・れんたろう、本名・佐藤政雄=さとう・まさお)さんが14日午前9時18分、急性心不全のため東京都稲城市の療養型病院で死去した。90歳。葬儀・告別式は近親者のみで行い、後日お別れの会を開く。喪主は長男で俳優の佐藤浩市(さとう・こういち)さん。

 1923年(大12)、群馬県太田市生まれ。終戦後、中国から復員し、さまざまな仕事に就いた後、1950年(昭25)にスカウトされて映画界入りし、翌年、俳優の故岡田英次さんの代役で映画「善魔」でデビュー。役名がそのまま芸名の「三国連太郎」となった。

 以後 「飢餓海峡」「釣りバカ日誌」などの映画や多くのテレビドラマで個性派俳優として活躍した。息子の佐藤浩市(52)とは86年の映画「人間の約束」で初共演を果たした。84年には紫綬褒章を受章。86年には映画「親鸞・白い道」を製作・監督し、カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞。93年には勲四等旭日小綬章を受章した。

 57年の映画「異母兄弟」では、老人を演じるために上下の歯を計10本抜くなど徹底した役作りは有名。一方、私生活では4度の結婚。結婚にはいたらなかったが、女優の故太地喜和子さんとの恋愛、同棲は当時話題となった。

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