佐藤浩市 父の死に沈痛「涙は出ませんでした。役者として生きたんだな」

[ 2013年4月15日 13:51 ]

ドラマ「怪物」制作発表記者会見に出席し、父で俳優の三国連太郎さんについて話す佐藤浩市

 俳優の佐藤浩市(52)が15日、都内で行われた読売テレビ開局55年記念ドラマ「怪物」(今夏放送予定)の制作発表記者会見に出席。前日14日、父で俳優の三国連太郎さんが急性心不全のため入院していた都内の病院で亡くなったことを受けて沈痛な面持ちでコメントした。

 制作発表の後、急きょ報道陣の取材に対応した佐藤は「三国連太郎こと佐藤政雄が他界しました」と沈痛な面持ちで報告した。三国さんの「戒名もいらない。誰にも知らせるな。密葬で」という意思を伝え、「出来れば骨になるまでは皆さんとお話をするのは避けたいと思っていた」と心境を吐露した。

 三国さんは14日の朝食の際におう吐し、そのまま帰らぬ人になった。一昨日の夜までは元気に食事を取っていたという。佐藤は「それほど苦しむことなく他界したという報告を受けた」と話し、「僕は死に目には会えなかった」と明かすとしばし言葉を詰まらせた。

 その後、病院で対面を果たし、「こういう言い方するのは妙ですが、親父の死に顔を見て悲しいなという思いはなかった。この数年で何故か一番りんとして見えて、不思議な三国連太郎の威厳があって、涙は出ませんでした」と話し、「三国連太郎として、役者として生きたんだな」と声を震わせた。

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