大賞に大友監督「火要鎮」 Perfumeのプロジェクトも受賞

[ 2012年12月13日 16:28 ]

 文化庁は13日、国内外の優れた映像作品などを表彰する2012年度メディア芸術祭賞で、アニメーション部門の大賞に「AKIRA」などの作品で知られる大友克洋監督の「火要鎮」を選んだ。

 火要鎮は13分弱の短編アニメ。18世紀中ごろの江戸を舞台に、幼なじみの町火消しに思いを寄せる商家の娘の情念が大火事を引き起こす様を描いた。日本画をモチーフとしながらコンピューターグラフィックス(CG)を取り入れた斬新な映像表現が評価された。

 エンターテインメント部門の大賞は、テクノポップグループPerfumeの世界デビューのプロモーションとして、ファンが自由に使える音源や映像データをインターネットで公開した音楽家の中田ヤスタカ氏らのプロジェクト。

 マンガ部門ではフランス人原作者とベルギー人漫画家の作品を日本語に翻訳した「闇の国々」、アート部門では2人組のスイス人芸術家による音楽パフォーマンスを大賞に選んだ。

 ほかに各部門から優秀賞計16作品、新人賞計12作品を選出。受賞作は来年2月13~24日に、国立新美術館(東京・六本木)などで上映、展示される。

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2012年12月13日のニュース